ケモノオープンワールドARPG『Biomutant』開発者インタビュー:ワールドサイズやプレイ時間、持ち手がバナナで先端が歯ブラシという独自武器も作れるクラフトやパラメータが見た目に反映されるキャラクリエイト、エンディングにも影響するカルマシステムなど

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THQ Nordicが5月25日に発売を予定しているPS4/Xbox One/PC用ソフト『Biomutant』。開発を手掛けるExperiment 101の処女作となる本作について、本作のクリエイティブ・ディレクターであり、Avalanche Studiosで『ジャストコーズ』や『マッドマックス』といったAAAタイトルの開発に携わってきたベテラン開発者Stefan Ljungqvist氏がファミ通のインタビューに応じました。

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Biomutant 開発者インタビュー情報

  • Experiment 101の設立は2015年。処女作となる『Biomutant』は、俯瞰視点のRPGとして制作を開始。その1年後にオープンワールド型のゲームに作り変えることになった。引き継いだのはキャラクターとコンセプト。RPGの要素はより重要になったほか、ゲームメカニクスは大きく変わりアクションタイプのゲームになった。
  • オープンワールドサイズは8km×8km。
  • アジアの文化に刺激を受けており、色々な国や地域の入り混じった要素を取り入れている。
  • リアリスティックなデザインによって楽しい要素の導入を阻害されることがないよう動物のキャラクターを採用した。例えば、本作にはゼリー状のバブルに入って飛び跳ねることができるが、リアルな兵士のキャラクターがこれをやると違和感が生まれてしまう。
  • アクションは何からも制約を受けることなく楽しめる。例えば、剣で攻撃している最中に射撃をしたくなったら即時に切り替えることができ、非常に素早く立て続けに攻撃が行える。後方にジャンプして稲妻を落とすといったコンビネーションも可能。とにかくプレイヤーが好きな時に、好きなアクションを使えるようにしている。
  • キャラクタークリエイトは、まずそれぞれに得意とすることが異なる6つの種族(プライマル/ダムドン/レックス/ハイラ/フィップ/マーグル)からひとつを選択し、6つのDNA配列(生命力/腕力/知性/カリスマ/俊敏性/運)を調整して行う。6つのパラメーターはシームレスに増減させて調整でき、見た目にも反映される。腕力があるなら筋肉質になるし、知性が高ければ頭が大きくなり、より多くの超能力を扱えるようになる。顔、腕、足などをシームレスに増減させて作ることができるため、どれだけの組み合わせがあるのか分からない。ひとつのDNA配列だけを使っても非常に多くのタイプを作り出せる。カワイイ感じにも、怒った感じにもできる。また、毛皮の模様と色の組み合わせも選択可能。

キャラクタークリエイトについては、こちらの関連記事で紹介した解説動画を見ると分かりやすいです。

関連記事:ケモノオープンワールドARPG『Biomutant』12分間のゲームプレイ動画が公開。キャラクタークリエイト説明動画も

  • 7つのバイオームで構成される広大なワールドは、見渡す限りどこでも自由に行くことができる。地下には下水道のネットワークも存在。
  • クラフティングでは独自の近接武器が作り出せる。バナナを持ち手にして歯ブラシを先端に付けたり、トゲ付きワイヤーやガラスの破片だって武器パーツになる。
    武器だけでなく防具も制作可能なクラフティングでは、射撃武器だけで2億通りもの組み合わせが存在する。
  • カルマシステムを搭載しており、ワールドにはダークとライトの要素がある。ダイアログやNPCとの出会いの中で、プレイヤーのアクションや道徳心が変化する可能性があり、エンディングに影響する。ゲームに登場する6つの種族はダークとライトの半々。ストーリーでは、主人公はこの中のひとつと仲間になる。ダークトライブ側は、“生命の樹”を倒してワールドを破壊し、ワールドが再出発することができると信じており、その実現を目指している。一方のライトトライブ側は、生命の樹を救うことが最善の道だと考えている。
    プレイヤーは最初の段階で6つの種族からひとつを選択する。ゲーム開始後に変更することもできるが、それにはトライブを見つけてリーダーと話す必要がある。ワールドは広大なのでトライブを見つけるのは容易ではない。ダークとライト、そのどちらを選択したとしても楽しめるようコンテンツはきちんと作ってある。
  • 生命の樹は、世界中に広がる4本の根を張っており、それぞれにワールドイーターと呼ばれるボスが存在する。ボスとの戦いには、メカや水上スキー、潜水艦などの乗り物など特定の乗り物を使う必要があある。
  • できるだけプレイヤーがゲームをコントロールできるよう、可能な限りカットシーンを少なくしている。
  • クラスはデッドアイ、コマンドー、サイフリーク、サボター、センチネルの5つ。例えば“コマンドー”というクラスは戦闘のエリートで、弾倉ベルトをつけ上半身は毛皮のみというランボーのような姿をしている。最初に選択したクラスによって、どんな武器が装備できるかが決まる。コマンドーを選んだ場合、武器はアサルトライフルになる。レベルアップによって獲得したポイントを消費すれば、新しいコンバットスキルやパワーをアンロックできる。
    ほか、「デッドアイ」は方と社会規範に縛られるに生きる手練のならず者、「サイフリーク」は超能力と遺伝子実験を受けた社会のはみ出しもの、「サボター」は隠密作戦の訓練を受けた熟練の探索者、「センチネル」は教義への絶対的な信仰を持つ警備のエキスパート。
  • 特殊な能力を得られる「変異」のシステムには、ふたつのタイプがある。ひとつはバイオミューテーション(生物変異)。生物汚染された沼でポイントを使うと、とんでもないパワーを得られる。例えば、上に乗って跳ねることができるキノコや、中に入って跳ねるゼリー状のバブルなどたくさんある。
    もうひとつはサイオニックミューテーション(超能力変異)。世界に点在するトーテム・ポールに接触することで起こる、より精神的な変異。先述のカルマシステムで得たポイントを消費して行う。キャラにはダークポイントとライトポイント、そしてノーマルポイントがあり、特定のアビリティをアンロックするには、特定のポイントが必要となる。
  • いくつものストーリーが用意されており、Tree of Lifeを巡って対立するトライブのボスを倒すのは目的のひとつでしかない。
  • プレイ時間について、オープンワールドタイプのゲームが故に選択肢が多く、探索できる場所もたくさんあるため、メインストーリーを追っているだけで、20時間以上は優にかかる。

ソース:ファミ通.com / IGN

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