バンダイナムコエンターテインメントが、動画「デジモン ゲームプロデューサー海外インタビュー」を公開しました。映像の中盤に差し掛かったあたりから最新作『デジモンサヴァイブ』(PS4/Nintendo Switch)の話題に移り、 羽生和正プロデューサーと都築克明アシスタントプロデューサーがゲームのコンセプトやシステムなどについてたっぷりと語っています。
『デジモンサヴァイブ』インタビュー情報
- 新しいゲーム性を含めつつ違うアプローチでのデジモンゲームが作れないか?との考えから制作が始まったのが『デジモンサヴァイブ』。
- 昔ながらのシミュレーションRPGやアドベンチャーゲームの仕組みを使ったうえで、デジモンというキャラクター性をどう表現するか。
- “人間の心に反応してデジモンが強くなっていく” というアニメ『デジモンアドベンチャー』の設定をゲームに落とし込み、アニメでデジモンを好きになった人の体験とイコールにしたうえでゲームを作ったらどうなるか。アドベンチャーパートにおけるプレイヤーの選択によってデジモンが成長・進化するという遊びに紐づけることで、この演出が可能となる。そこにシミュレーションRPGという要素を入れ込むことによって、デジモンならではの育成バトルを強化していく。
- 2Dを使った表現、ハードに依存しない形での魅力的な世界観作り・ビジュアル作りにチャレンジしてみたかった。
- 『デジモンアドベンチャー』の角銅博之監督から「デジモンは人間がコンピュータを手にしたことによって知覚できるようになっただけで、古来から人間と寄り添って存在してきた。古来の日本なら陰陽師が使役する式神や妖怪のような存在だったものが、現在ではデジタル化してデジタルモンスターという概念で認知されている」という話を聞いた。本作では、そういった世界観を広げていくことをコンセプトとしている。
- ストーリーが展開するドラマパートとシミュレーション形式のバトルパートという2つで構成されている。
- オーソドックスなテキストアドベンチャー形式として展開するドラマパートには、「フリー行動」と呼ばれる期間がある。ここで誰と会話をするのか、どのようなイベントを起こすのかによって分岐が発生する。
- シミュレーション形式のバトルパートでは、ドラマパートでユーザーが選択したことがバトルのシチュエーションに影響を与える。また、バトル中にエナジーを消費してモンスターを進化させられるのも大きな特徴。進化中はエナジーを消費し続けるが、敵の弱点を突いたり倒したりすることで回復することが可能。このエナジーマネジメントがバトルの肝となっている。
- 廃墟となった世界、今にも消えてしまいそうな物悲しい世界を表現したい。
- キャラクターは従来とは違った雰囲気で、透明感があり優しく身近にいそうな感じ。
- 『デジモンサヴァイブ』はオールドタイプのゲーム。オールドタイプのゲームはコアユーザーからはバカにされることもあるが、積み重ねられてきた普遍的な遊びの面白さがあると思う。昔ながらのスタイルだけど、それが面白く楽しめるというゲームを作り上げたい。
- 『デジモンストーリー』シリーズは次の作品も含めて仕掛けようとしており鋭意制作中。