Naughty Dogの共同社長Neil Druckmann氏が、人気ゲーム『The Last of Us』シリーズの将来について疑問を投げかけ、ファンに対して第3作の実現を期待しないよう示唆しました。
以前はシリーズ第3作の可能性について肯定的な発言をしていたDruckmann氏ですが、最近のVarietyとのインタビューでは異なる見解を示しています。「この質問が来るのを待っていました」と前置きした上で、「The Last of Usの続編があると期待しないでください。これで終わりかもしれません」と述べました。
これまでの経緯
Druckmann氏は2021年4月の時点で、潜在的な第3作のストーリーの概要が書かれているものの、当時は開発されていないと語っていました。
2023年1月には、The Hollywood Reporterのインタビューで「まだ語るべき物語があると思います」と述べ、第3作への意欲をほのめかしていました。
さらに2023年2月には、『The Last of Us Part 2』の開発過程を詳細に記録したドキュメンタリー「Grounded II」の中で、第3作のコンセプトを思いついたことを確認。「何年もの間、第3作の可能性について考えてきましたが、今まで私を興奮させるものを思いつくことができませんでした。ストーリーはまだありませんが、第1作、第2作と同じくらい刺激的で、独自性がありながらも3作品全体を通じた一貫性を持つコンセプトがあります。そのため、おそらくこのストーリーにはもう1つのチャプターがあると感じています」と語っていました。
HBOシリーズの今後
Druckmann氏の最新のコメントは、2025年4月13日に放送開始予定のHBOの『The Last of Us』TVシリーズ第2シーズンに焦点を当てたインタビューの中で出されました。
シリーズの第1シーズンは2013年6月(PS3世代の終わり頃)にリリースされた最初の『The Last of Us』のイベントをカバーし、第2シーズンは7年後にPS4向けに発売された『The Last of Us Part 2』の一部を描く予定です。
共同ショーランナーのCraig Mazin氏はVarietyに対し、『The Last of Us』の物語全体を3〜4シーズンにわたってテレビドラマとして伝える予定であることを明かしています。「第2シーズン後、あと1〜2シーズンになると思います」とMazin氏は述べ、「制作はどんどん大変になっています。各エピソードが大きくなっているからです。17エピソードの最終章を4年も待たせたくはありません」と付け加えました。
長年にわたって第3作の可能性について様々な発言をしてきたDruckmann氏ですが、最新のインタビューでは「期待しないでください」という慎重な姿勢を示しています。一方で、テレビシリーズについては今後も展開が続くことが示唆されており、ゲームシリーズの将来と合わせて、ファンの間で注目を集めています。
情報元:VGC