『Ghost of Yotei』ではオープンワールドの課題である「繰り返し」の克服に取り組む

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Sucker Punchは、大ヒットゲーム『Ghost of Tsushima』の精神的続編となる『Ghost of Yotei』を2025年にPS5向けに発売すると発表しました。本作は、北海道・羊蹄山の周辺を舞台に復讐の旅に出る女性主人公Atsu(日本語名未定)を中心に展開するストーリーが描かれます。

本作のクリエイティブ・ディレクターであるNate Fox氏とJason Connell氏がThe New York Timesとのインタビューで語った内容を要約してお伝えします。

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開発の背景

Nate Fox氏は、「続編の制作に着手した際、最初に自問自答したのは『Ghostゲームのコアとは何か』ということでした。それは、プレイヤーを封建時代の日本のロマンと美しさへと誘うことなのです」と語っています。

本作の舞台設定のインスピレーションは、北海道への2回の調査旅行中に得られたそうです。10箇所以上を巡った中でも、特に洞爺湖に映る羊蹄山の姿に心を奪われたそうで、「私はその山を2時間ただ見つめていました」「それは圧巻でした」と感想を述べています。

また、音響チームが自然音を録音するために知床国立公園も訪問。「美しい公園にいながら、危険な熊がいることを常に意識しなければならないのはスリリングだった」と述べ、「その感覚をゲームに取り入れようと努めています」と話しています。

ゲームプレイの進化

『Ghost of Yōtei』では、広大な草原や雪原などの自然環境を探索しながら、「弱者の復習」をテーマにしたストーリーが展開するそうです。開発者は「前作と比べてプレイヤーがAtsuの物語により大きな影響を与えることができる」と説明しており、物語の要所要所で重大な決断を迫る選択肢が登場する可能性がありそうです。戦闘システムについても、刀などの近接武器に加えて、銃器も使用可能になるなどの進化を遂げていると発言。また、オープンワールドゲームの課題である繰り返しのプレイを避け、ユニークな体験を提供することを目指しているとしています。

以上、開発者インタビューの内容を掻い摘んでご紹介しました。

『Ghost of Yotei』は、ソニーが同シリーズを大規模なエンターテイメント・フランチャイズへと変貌させるために綿密に計画された一連の取り組みにおける要となる作品です。すでに前作『Ghost of Tsushima』の映画化が進行中で、「ジョン・ウィック」シリーズで知られるチャド・スタエルスキ監督が手掛けています。SIE ワールドワイド・スタジオの統括責任者ハーマン・ハルスト氏は、「ビジネスの観点から見て非常に理にかなっています。ドラマや映画が公開されると、またプレイしたくなったり、一緒にプレイする友達を作りたくなったりするのです」と、クロスメディア展開の意義を語っています。『Ghost of Yotei』は、2025年のリリースに向けて開発が進められています。日本の歴史と文化を背景に、新たな物語と進化したゲームプレイを提供する本作に、多くのファンが期待を寄せています。

情報元:The New York Times

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