韓国のゲームスタジオSHIFT UPは、新たなフラグシッププロジェクト『Project Spirits(プロジェクト・スピリッツ)』の開発を進めています。本作は、「EASTERN Fantasy(イースタン・ファンタジー)」を掲げたクロスプラットフォーム対応のサブカルチャー系タイトルで、これまで『ステラーブレイド』や『NIKKE』で実績を重ねてきたSHIFT UPのIP制作力を総動員する意欲作です。開発者向けの募集要項からは、作品のジャンル傾向や設計方針の詳細が垣間見えます。
SHIFT UPの新IP『Project Spirits』が始動
『ステラーブレイド』『NIKKE』に続く大型IP
『Project Spirits』は、SHIFT UPが展開する完全新規IPであり、同社にとって『ステラーブレイド』『勝利の女神:NIKKE』に続く第三の柱として開発が進められています。これまでのプロジェクトで実証されたIP開発力を礎に、世界的に認知されるタイトルを目指すと明言されています。

開発初期は「Project Witches」のコードネームで進行
本プロジェクトは、かつて「Project Witches(プロジェクト・ウィッチズ)」と呼ばれていたもので、SHIFT UP内部で進行していた大型企画です。現在は『Project Spirits』というプロジェクト名で開発が進行しており、これは開発段階の仮称であり、正式タイトルは今後発表されるものと見られます。
EASTERN Fantasy:東洋幻想のジャンルビジョン
「EASTERN Fantasy」は作品ジャンルの指針
SHIFT UPは本作を「EASTERN Fantasy(イースタン・ファンタジー)」ジャンルに分類しており、これは東洋的な世界観や精神性を基盤とする幻想的ビジョンを意味します。タイトル名ではなく、作品の方向性やテーマ性を象徴するジャンル名として提示されています。
サブカルチャー×クロスプラットフォームの融合
『Project Spirits』は「サブカルチャー系クロスプラットフォームタイトル」と明言されており、アニメ調ビジュアルや強いキャラクター性を伴う作品になると見られています。対象プラットフォームは明示されていませんが、PCや家庭用ゲーム機を横断する展開が想定されます。
募集要項から読み解く作品の方向性
ゲームジャンルは「中世世界観のRPG」
開発者募集では、「中世世界観のRPG」を前提に、世界観・ストーリー・キャラクター企画に携わるクリエイターが募集されています。敵やダンジョンの企画設計、メガバース構成など、拡張性ある世界設定が想定されていることも明らかになりました。
注力分野は「シナリオ」「感情」「演出」
条件には「企画の意図と論理を整理し、チームと明確にコミュニケーションできる方」や「感性と論理の両面を重視できる方」などが明記されており、深いストーリーテリングや感情演出へのこだわりが読み取れます。
SHIFT UPの重視する人材像とターゲット
「JRPG」「アニメビジュアル」への親和性
募集条件には「JRPG/アニメ調タイトルの企画経験」「アニメスタイルが自然に表現できる感覚」「美少女系・世界観重視ゲームの分析力」などが列記されており、本作が『ステラーブレイド』的なアニメ調ビジュアルを受け継ぐ可能性を強く示唆しています。
SHIFT UP作品のファン歓迎
『NIKKE』『ステラーブレイド』『勝利の女神』『ゴースト・オブ・ツシマ』『原神』『エルデンリング』など、感性×没入型の作品を例示したうえで、熱心なプレイヤー経験がある応募者を歓迎するとしています。SHIFT UPは、自社タイトルに共鳴できる開発者を強く求めていると読み取れます。
今後の公開情報に注目
タイトルは未確定、詳細は今後発表へ
本作は現在「Project Spirits」という開発コードネームで呼ばれており、正式タイトルや発売時期、ゲームジャンルの詳細については今後の続報で明かされる見込みです。SHIFT UPによる次の発表に注目が集まります。
IP戦略の多角化とグローバル展開
『Project Spirits』は、SHIFT UPがモバイル・コンソール双方で成功を収めた後に挑む新たなIP戦略の柱となるプロジェクトです。「EASTERN Fantasy」というジャンルで世界市場に新たな価値を提供する狙いがうかがえます。