元Avalanche Studios創設者のクリストファー・サンドバーグ氏が設立したスウェーデンのゲームスタジオLiquid Swordsは、開発中のオープンワールドゲームについて新たなゲーム画面を公開しました。公開されたスクリーンショットは写実的で非常に美しく、GTAシリーズを彷彿とさせると話題になっています。
Unreal Engine 5採用で実現した圧巻のグラフィック
Liquid Swordsは、公式Xアカウントで公開されたスクリーンショットが実際のゲーム画面であることを認めています。開発にはUnreal Engine 5が採用されており、Avalanche Studiosが過去に開発した「Just Cause」「Mad Max」「Rage 2」などで使用されてきた独自エンジンApexではなく、Unreal Engine 5を採用した理由について、テクニカルディレクターのFredrik Lönn氏は以下のように説明しています。
かつては独自エンジンが主流であり、18年以上前にJust Causeの開発を始めた当時のAvalanche Studiosでもそうでした。しかし、状況は変化し、今では全く逆になっています。私たちはUnreal Engine 5を採用することにしました。Unreal Engine 5は、Epic Games自身が開発したFortniteや、世界中のゲームスタジオが送り出している素晴らしいゲームによって、ハイクオリティなAAAタイトルにも対応できることが証明されています。Epic Gamesがオープンワールド開発に向けて改善を進めていることもあり、ソースコードへのフルアクセスが可能で、他のソフトウェアやパイプラインとの連携も優れています。
ベテラン開発者による新たな挑戦
Liquid Swordsは、2020年12月に設立されました。サンドバーグ氏は、新スタジオ設立の理由を以下のように語っています。
2020年12月、私はゲーム開発の世界に変化をもたらすために、新たな旅に出ました。ゲーム開発は、90年代初頭から私の仕事であり、趣味の世界でもありました。私は、ゲームの作り方、チームの働き方、そして創造的なプロセスがどのように進化するかについて、変化をもたらしたいと考えています。Liquid Swordsは、ゲーム開発プロセスに再び焦点を当てるという私の野心の結実なのです。
設立から約2年後、Liquid SwordsはNetEase Gamesから出資を受けたことを発表しました。サンドバーグ氏は当時、以下のように述べています。
NetEase Gamesは、当初から私たちを非常に支援してくれ、私たちの高い目標と品質重視のゲーム開発へのアプローチを信頼してくれています。今回の冒険のパートナーとしてNetEase Gamesを迎えられたことを大変嬉しく思っており、彼らの支援により、私たちはスタジオのビジョンを実現することができます。
今回公開されたスクリーンショットは、フォトリアルなグラフィックで描かれたGTAシリーズを彷彿とさせるものでしたが、Liquid Swordsが開発しているのはシングルプレイのオープンワールドで、ストーリー重視のアクションRPGであるとのことです。
現時点ではゲームの詳細については明らかにされていませんが、今回のスクリーンショット公開を皮切りに、今後の情報公開に期待が高まります。