2024年11月7日、コジマプロダクションは『デス・ストランディング ディレクターズカット』をXbox Series向けに突如リリースしました。これは、開発元であるコジマプロダクションが『デス・ストランディング』のIPの完全な所有権を獲得したことに伴う展開です。
このサプライズリリースは、『デス・ストランディング』の発売5周年を翌日に控えたタイミングで行われました。コジマプロダクションは、「5 周年の節目にあたり、『DEATH STRANDING』は KOJIMA PRODUCTIONS の IP となりました。今後も様々なエンタテインメントの形で、世界中のより多くのファンを繋いで参ります」とコメントを発表しています。
Xbox Series版『デス・ストランディング ディレクターズカット』は現在、発売を記念して2週間限定の50%オフセールが実施されています。
これまで『デス・ストランディング』は、コンソールではPS4とPS5でのみプレイ可能でした。2020年にはPC版がリリースされ、2022年8月からはXbox PC Game Passでも提供されていましたが、Microsoftのコンソールではプレイできない状況でした。
小島秀夫監督は、プレスリリースで次のようにコメントしています。
「ついに Xbox ユーザーの皆さまにデス・ストランディングをお届ける出来ることになりました。ここまで繋がり続けてくださったファンの皆さま、そして待ち続けてくださった Xbox ユーザーの皆さま、ありがとうございます。コジマプロダクション(デス・ストランディング)は、今後も世界中のより多くのゲームファンを繋いでいきますのでご期待ください。」
パブリッシャーを務める505 Gamesは、『デス・ストランディング ディレクターズカット』がAmazon Lunaでも利用可能になったことを発表しました。コジマプロダクションは、本作のプラットフォーム展開を積極的に進めているようです。
『デス・ストランディング2: オン・ザ・ビーチ』は、現時点でPS5専用タイトルとして発表されています。今回のプレスリリースでは続編に関する言及はありませんでしたが、Xbox ユーザーにとっては、まずは第1作を楽しむ機会が訪れたことになります。
小島秀夫監督は、2024年9月公開のVarietyとのインタビューで、「私たちのIPを強化するために、続編を制作しています。これはゲームです。そして、さまざまなプラットフォームにさらにコンテンツを追加し続けます。次に来るのは、映画、アニメ、テレビドラマなどの異なるメディアの形態です。基本的には、ゲームのIPを他のメディアに拡張することを目指しています。それが第二段階です。それが私たちの次の目標です。私は“デジタルエンターテインメント”の範疇でコジマプロダクションを設立しましたが、必ずしもビデオゲームである必要はないと思っています。ゲームから新しいIPを創造することもできますし、アニメや映画、あるいは全く異なるものを作ることも可能です。何でも可能であり、それが第三段階です。」と語っていました。ゲーム業界の枠を超えた小島プロダクションの今後の展開に、注目が集まりそうです。