ポーランドのホラーゲーム開発スタジオBloober Teamとコナミが、リメイク版『サイレントヒル2』に続く、さらなるコラボレーションを発表しました。両社は新たに共同プロジェクトのための契約を締結し、コナミが誇るIPを基にした新作ゲームの開発に着手します。
SILENT HILL 2リメイクの成功が次への布石に
Bloober Teamとコナミのコラボレーションは、2021年に始まったパートナーシップに遡ります。コナミは、自社の象徴的なフランチャイズである『サイレントヒル』を再び輝かせるパートナーを探しており、ホラーと雰囲気作りに定評のあるBloober Teamに白羽の矢を立てました。そして、2022年10月の配信番組「SILENT HILL Transmission」で、Bloober Teamが『サイレントヒル2』のリメイクを手がけることが正式に発表されました。
『サイレントヒル2』は、オリジナル版がリリースされた当時から「史上最高の心理ホラーゲームの一つ」と評される名作です。Bloober Teamはその期待に応え、2024年にリリースされたリメイク版で圧倒的な評価を獲得しました。Metacriticでは86/100、OpenCriticでは88/100という高いスコアを記録し、IGN Japanの「Game of the Year 2024」やIGN Community Awardsの「Best Horror Game of the Year」など、数々の賞に輝きました。
このリメイク版の成功は、単に過去の名作を再現しただけでなく、現代の技術とBloober Team独自の感性を融合させ、新たな魅力を加えたことが評価された結果です。原作の持つ深い雰囲気や心理的な緊張感を忠実に再現しつつ、新たな要素を取り入れたことで、プレイヤーから高い評価を得ました。この結果が、両社の信頼関係をさらに強固なものにし、新たなプロジェクトへとつながったと思われます。
新プロジェクトの概要と期待
今回発表された新プロジェクトは、コナミの既存のIPをベースにしたゲームであることが明らかになっています。ただし、具体的なタイトルや内容については現時点では伏せられており、詳細は今後の発表を待つ必要があります。Bloober TeamのCEOであるPiotr Babieno氏は、次のようにコメントしています。
「コナミとのコラボレーションは非常に成果を上げており、『サイレントヒル2』の成功がその証です。知識と経験を共有することで、私たちは一緒に高品質な作品を創り上げることができました。現時点ではあまり詳しくお話しできませんが、このコラボレーションに私たちと同じくらいファンの皆さんが興奮してくれると信じています。適切なタイミングで、特別な何かをお届けできるのを楽しみにしています」
Bloober Teamは、この新プロジェクトが自社の戦略的計画に合致していると強調しています。具体的には、「内部開発部門をファーストパーティ枠組み内で拡大する」という目標を掲げており、コナミとの連携を通じてさらなる成長を目指しているようです。
Bloober Teamとコナミのタッグによる新作が『サイレントヒル』シリーズの続編やスピンオフなのか、それともコナミが持つ別のIP(例えば『悪魔城ドラキュラ』や『メタルギア』など)を活用したものなのかは非常に気になりますが、現時点で確かなのは、両社が再び手を組み、プレイヤーに「特別な何か」を届ける準備を進めているということだけです。
情報元:Bloober Team