IO Interactiveが開発する新作アクションアドベンチャーゲーム『007 First Light』の発売日が2026年3月27日に決定し、PlayStation公式イベント「State of Play」で30分にわたるゲームプレイ映像が初公開されました。本作はジェームズ・ボンドのオリジンストーリーを独自解釈で描く三人称視点のアクションアドベンチャーで、PlayStation 5向けに発売される予定です。
発表の概要
PlayStation Blogは、本作を「独自の解釈で再構築したジェームズ・ボンドのオリジンストーリー」と位置づけ、IO Interactive独自のGlacierエンジンで一から開発されていると説明。シリーズでお馴染みのスパイ活動と壮大なアクションを組み合わせた完全オリジナルなボンド体験を提供するとしています。
今回公開されたゲームプレイ映像では、スロバキアのチェス大会を舞台とした隠密作戦から高地での対決へ移行するミッションと、ロンドンのケンジントンでの豪勢なパーティー潜入ミッションがフィーチャーされました。開発チームは、これらのミッションを通じて「ボンドがスパイ活動の世界を初めて体験する様子を垣間見ることができる」と述べています。
ゲームシステムの特徴
「クリエイティブ・アプローチ」システム
本作の核心となるのは「クリエイティブ・アプローチ」と呼ばれるシステムです。PlayStation Blogによると、このシステムにより「最初からプレイヤーが好きな方法で目標に挑める」設計となっています。誰にも気づかれることなく潜入する隠密プレイも、あらゆる武器とガジェットを使った正面突破も可能で、状況に応じて両方を組み合わせた対応も選択できます。
3つのスキル系統
このシステムを支えるのが、ボンドに用意された3つのスキル系統です。
スパイスキルでは、密かに任務をこなすためのスキルが用意されています。会話に聞き耳を立てて貴重な情報を手に入れたり、衛兵の気をそらしてキーカードを盗み取ったりできます。また、「普通なら見落としてしまうような手がかりを見つけて繋げ合わせること」も可能で、情報収集により近道の発見やトラブル回避につながります。

直感力は「ボンドの天性の勘の鋭さや機転を利かせる適応力をゲームプレイで表現したもの」で、リソースを消費して使用します。これにより衛兵を誘い出してこっそりと倒したり、正体がばれそうになった際に相手を上手く言いくるめたり、銃撃戦で完璧な狙いを定めるために時間を稼いだりできます。
ガジェットはQ課から提供され、監視カメラのハッキングによる安全なルート作成、レーザーによる扉の焼き切り、衛兵の注意逸らしなどに活用できます。これらのガジェットはミッション進行でアンロックされ、開発チームは「旅の最終地点に到達したときには一人前のスパイが誕生することになる」としています。

戦闘と運転要素
戦闘システム
戦闘について、PlayStation Blogは「ボンドの無駄のない巧みな身のこなしや力強さを体感できる」と説明しています。精密な銃撃戦と格闘による接近戦をスムーズに切り替えて戦うことができ、狭い場所では敵を手すり越しに放り投げて壁にぶつけたり、素早い動きで敵を武装解除して周囲のオブジェクトで無力化したりできます。
危険な状況では「殺しのライセンス」が発動し、戦闘のペースを落とすことなく銃火器を使った戦闘でボンドの射撃技術が活かされます。戦闘でもガジェットを使用でき、近接武器、遠距離武器、ガジェットを自由に組み合わせることで独自の戦い方を展開できます。
運転シーン
開発チームが「誇りに思っている要素のひとつ」とする運転シーンは、本作の全編で楽しめます。ハイスピードなカーチェイスやスリルあふれる状況では、ボンドが目標を達成できるよう近道を通るなど、ドライビングスキルが求められる設計となっています。また、007シリーズらしいド派手なアクションとして「飛行中の飛行機から投げ出されるアクション満載のシーン」も用意されています。

キャスト情報と発売詳細
本作の声優陣とモーションキャプチャーアクターには、ジェームズ・ボンド役にパトリック・ギブソン、M役にプリヤンガ・バーフォード、Q役にアラステア・マッケンジー、ミス・マネーペニー役にキエラ・レスター、ボンドの指導者ジョン・グリーンウェイ役にレニー・ジェームズ、ミス・ロス役に中井ノエミが起用されています。

『007 First Light』はPlayStation 5向けに2026年3月27日発売予定で、予約案内が行われています。予約者には『007 First Light – デラックスエディション』へのアップグレードが追加料金なしで提供されます。





