昭和58年に発生した火山性の有毒ガスによって、住民約1200名が命を落とした「雛見沢大災害」から10年後の平成5年6月──
災害によって家族を失った少女、公由一穂は廃墟となった故郷雛見沢を訪れる。
だが、そんな彼女の目の前に立ちふさがったのは、見たことのないバケモノたちだった。
必死に逃げる一穂。そして絶体絶命の窮地に追いやられたその時、自らを神と名乗る不思議な存在『田村媛命』が現れる。
彼女によってバケモノ――『ツクヤミ』と戦う力を手に入れた一穂は、その導きに従い古手神社の祭具殿へ。
そして、言われるがままに祭具殿へと入った一穂を迎えたのは、懐かしくも切ない――平和な頃の雛見沢だった。