格闘ゲームの金字塔『ギルティギア』シリーズで知られる石渡太輔氏が手掛ける新たなプロジェクト、アクションゲーム『DAMON and BABY』が発表されました。本作は、人間の子供から離れられない呪いを受けた魔王が、その呪いを解くための旅に出る物語を描いたミドルレンジのアクションゲームです。
アークシステムワークス、新たなジャンルへの挑戦
これまで数々の人気格闘ゲームを世に送り出してきたアークシステムワークスが、その優れた開発力を活かし、新たにアクションゲームというジャンルに参入します。この新境地への挑戦となるプロジェクトの第一弾が『DAMON and BABY』であり、同社のクリエイティブディレクターである石渡太輔氏が深く関与していることが明らかになっています。
石渡氏は発表の際、同社の方針について次のように語りました。「アークシステムワークスといえば格闘ゲームを作る会社と多くの方々に覚えていただいているかと思います。しかし今後はミドルレンジのアクションゲームにも定評があると覚えていただけるように、格闘ゲーム以外で弊社の新たなる柱を打ち立てる方針を示しております」
ミドルレンジ作品への取り組みの意義
なぜ「ミドルレンジ」という表現を使うのか。石渡氏はその理由について詳しく説明しています。「作る側も楽しく夢を追うことができるという大きな意義があります。トリプルAタイトルや優れたインディーズ作品に人気が集まる昨今では、企業が新しいシリーズを生み出すことが非常にリスキーになっています。そうした厳しい市場では、若いクリエイターが自らの作品を手掛ける機会が少なくなる一方です」
同社では、安定した開発基盤の構築を重視しています。「安定した開発スキームや技術とノウハウをしっかりと蓄積させて、10年先の未来に向けた取り組みが必要だと感じています」と石渡氏は語ります。
『ギルティギア』の成功例を参考に
石渡氏は、同社のフラグシップタイトルである『ギルティギア』の成長過程を例に挙げました。「『ギルティギア』は今でこそミリオンセールスを達成した作品になりましたが、その第1作目は小規模なプロジェクトでした。そこから長い年月をかけて格闘ゲームにおいて一定の品質を保証できる基盤を築いたのです」
「同じようにゆくゆくは大きな夢につながる一歩を、このプロジェクトで踏み出したいと考えています。そしてミドルレンジ作品だからこそ多くのタイトルとクリエイターを生み出すチャンスとなり、それが未来のアークシステムワークスの魅力の一つとなることを期待しています」
これはアークシステムワークスにとって、未来に向けた重要な一歩と言えるでしょう。
『DAMON and BABY』の世界観とストーリー
本作の核となる物語は、人間の子供から離れられない呪いをかけられた魔王の運命に焦点を当てています。この異質な呪縛から逃れるため、魔王は子供と共に過酷かつ壮大な旅に出発します。プレイヤーは魔王と子供の織りなす奇妙な冒険を通じて、新たなゲーム体験を楽しめると期待されます。
発表に際し、現在開発中のゲーム映像の一部も公開されました。この映像は、本作の雰囲気やゲームプレイの一端を見せるものとなっており、今後の続報への期待感を高めています。
『ARC SYSTEM WORKS Showcase』で発表
『DAMON and BABY』の発表は、2025年6月27日に放送された「ARC SYSTEM WORKS Showcase」にて行われました。このイベントでは、本作以外にもアークシステムワークスの完全新作を含む様々な最新情報が公開され、多くのファンが注目しました。
現時点では『DAMON and BABY』に関する詳細な情報は限られていますが、アークシステムワークスは今後の続報を随時公開していく予定です。新たな情報が解禁され次第、ゲームの全貌が明らかになることでしょう。




