ユークス、アクアプラス子会社化で開発ジャンル拡大へ──美少女・恋愛ADVノウハウを活用し新規ユーザー層に接点

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株式会社ユークス(東証スタンダード:4334)は2025年8月4日、株式会社アクアプラス(東京都新宿区)の全株式を取得し、完全子会社化することを発表しました。これにより、アクアプラスの100%子会社である株式会社フィックスレコード(大阪市淀川区)もグループに加わります。

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美少女・恋愛アドベンチャー分野のノウハウがもたらす新たな可能性

アクアプラスは『うたわれるもの』『ToHeart』など、美少女・恋愛アドベンチャーゲームの分野で長年にわたり独自のノウハウを蓄積してきました。今回の子会社化によって、ユークスはこの専門性を取り込むことで、従来の得意分野にとどまらない幅広いジャンルの開発が可能となります。
これにより、これまでアプローチできなかった新しいユーザー層への接点が生まれ、グループ全体の販売戦略でもクロスセルの機会が拡大します。

IPパブリッシング機能強化と多角的なメディア展開

ユークスは、受託開発事業の安定化と並行してパブリッシング事業の強化を進めています。アクアプラスの子会社化により、グループ内にIPパブリッシャーとしての機能を補完し、アニメや音楽、ライブイベントなど多角的なメディア展開を一層推進できる体制が整います。

グローバル展開とリソース最適化

ユークスはこれまで海外市場向けのコンソールタイトル開発やローカライズ、マルチプラットフォーム対応などで培った知見を活用し、アクアプラスIPのグローバル展開を加速させる方針です。また、一部の開発案件をグループ内で内製化することで、リソースの最適化や受託ラインの稼働安定化も見込まれています。

取得概要と今後の見通し

  • 取得株式数:830,000株(議決権所有割合100%)
  • 取得価額:783,520,000円
  • 取締役会決議日:2025年8月4日
  • 契約締結日:2025年8月5日
  • 株式譲渡実行日(予定):2025年8月29日

今回のM&Aは、ユークスがアクアプラスの分野特化型ノウハウをグループ全体に取り込み、IP活用による新たな収益機会とユーザー基盤の拡大を目指すものです。今後の業績への影響は精査中とされています。


出典

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