新作ホラーゲーム『Ire: A Prologue』発表ー13回ループで恐怖体験

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バミューダトライアングルに消えた父親を探すため、呪われた船で13の扉の謎に挑む。恐ろしいモンスターが徘徊する船内で、少女エミリーの恐怖体験が始まります。

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懐かしくも恐ろしい80年代ホラーの魅力

新たに発表された「Ire: A Prologue」は、80年代から90年代のホラー作品へのオマージュとして開発された一人称視点のナラティブホラーゲームです。開発チームは当時のホラー映画が持つ独特な恐怖演出を現代の技術で再現することを目指しており、10代の少女の純粋な視点を通じて描かれる暗黒の世界が特徴となっています。

物語の舞台は、バミューダトライアングルの奥深くで行方不明となった謎の船です。主人公のエミリーは消息を絶った父親の手がかりを求めてこの船に足を踏み入れますが、そこで待ち受けていたのは13の扉に隠された恐ろしい真実でした。

プレイヤーは暗く狭い船内の廊下を探索しながら、ループ構造で展開される物語の全貌を少しずつ明らかにしていきます。しかし、この船にはプレイヤーを執拗に追跡するモンスターが潜んでおり、常に命の危険と隣り合わせの状況で謎解きを進めなければなりません。

知恵比べが生み出す究極の緊張感

本作で最も注目すべき要素の一つが、AIを搭載したモンスターとの頭脳戦です。プレイヤーは自分の小柄な体格を活かして巧妙な隠れ場所を見つけたり、換気ダクトに身を潜めたり、意図的に音を立ててモンスターの注意を別の場所に向けたりする必要があります。

興味深いことに、このモンスターはプレイヤーの行動パターンを学習し、対策が上達するにつれて自身も賢くなっていきます。つまり、同じ戦術がいつまでも通用するわけではなく、プレイヤーは常に新しいアプローチを考え続ける必要があります。この動的なゲームプレイシステムにより、13回のループを通じて飽きることのない緊張感が維持されます。

ツールの発見と組み合わせも重要な要素となっており、船内で見つけたアイテムを使ってモンスターを欺いたり、一時的に行動を封じたりすることができます。

散らばった手がかりが紡ぐ謎めいた物語

船内の各部屋には前の乗組員たちが残した日記、カセットテープ、そして様々な遺留品が散らばっています。これらの手がかりを丹念に集めることで、この船で一体何が起こったのか、そしてエミリーの父親がなぜ消息を絶ったのかという謎の核心に迫ることができます。

物語は13回のループを通じて段階的に展開され、各周回でより深い真実が明らかになる仕組みとなっています。単なる繰り返しではなく、前回のループで得た知識や経験が次の挑戦に活かされる構造になっているため、プレイヤーは着実に物語の全体像を把握していくことができます。

新たなホラーフランチャイズの序章

「Ire: A Prologue」というタイトルが示すように、本作はより大きなIreシリーズの入り口として位置づけられています。エミリーの体験する恐怖は、世界全体を根本から変えてしまう出来事の始まりに過ぎないとされており、今後展開される作品群の土台となる重要な物語が既に準備されているとのことです。

開発にはUnreal Engine 5が採用されており、リアルな視覚表現と没入感のあるサウンドデザインによって、プレイヤーを80年代ホラーの世界へと誘います。特に音響面では、船内に響くきしみ音や遠くから聞こえる不気味な音によって、常にプレイヤーの神経を張り詰めさせる演出が施されています。

ホラーゲームファンにとって、クラシックな恐怖体験と現代的なゲームプレイが融合した本作は、長く記憶に残る作品となりそうです。PC向けのリリースが予定されており、詳細な発売時期については今後の発表が待たれます。なお、現時点での対応言語は英語のみとなっています。


出典:Steamストアページ

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