中国のパブリッシャーWangyuan Shengtangと開発スタジオAurogon Shanghaiは、新作アクションRPG『Swords of Legends』を正式に発表しました。本作は2021年に『古剣奇譚4』として予告されていたタイトルで、PCおよびコンソール向けのシングルプレイヤー作品として開発が進められています。中国の伝説的文学や東洋民俗学にインスパイアされた神秘的な世界を舞台に、最新のUnreal Engine 5で構築される注目の一本です。
プレイヤーは「冥界の執行者」として、死から甦った存在となり、迷える魂を導く冒険に挑みます。開発チームによると、これは単なる古典神話の再話ではなく、それぞれ深い背景を持つ魂たちの個人的な物語を紐解いていく体験になるとのことです。
『古剣奇譚』シリーズの正統続編として新境地を開拓
『Swords of Legends』は、Aurogon Shanghaiが手がける『古剣奇譚』シングルプレイヤーRPGシリーズの正式な続編として位置づけられています。前作までの基盤を活用しながら、シリーズの世界観と設定をさらに拡張していく方針が示されています。
ゲームジャンルについて開発者は、「ソウルライクでもフルオープンワールドでもない」と明言し、「ワイドリニア」な体験として設計していることを説明しています。強力でペースの良いメインストーリーと映画的な演出を軸に、サイドクエストや探索要素を組み合わせた構成で、プレイヤーがガイドされた進行の中で自分のペースで冒険を進められるシステムを採用しています。
生と死の境界を越える独創的な世界観
今回の作品では、プレイヤーは生者と死者の世界を行き来する「冥界の執行者」という独特な存在として物語を進めます。公開されたトレーラーでは、中国神話でおなじみの牛頭馬面が仲間として登場する様子が確認できます。
物語の核心は、失われた魂たちを個別に導き、それぞれが抱える未練や執着を解決することにあります。例として開発者が挙げるのは、トレーラーに登場する女性の魂です。彼女は青銅の鐘の前で踊り続け、現世への愛着を手放すことができずにいる姿が描かれており、プレイヤーはこうした魂たちの深い背景に触れながら物語を進めることになります。
幅広いプレイヤーが楽しめる戦闘設計
戦闘システムでは、過度に高い難易度や純粋なスキル依存を避け、あらゆるレベルのプレイヤーが楽しめる設計を目指しています。「魂の捕獲」がストーリーの中核要素であると同時に、戦闘システムの基盤となっており、プレイヤーは特定のモンスターの魂を捕らえて戦闘で召喚することが可能です。
牛頭馬面との連携による特殊なドロップ攻撃のような協力技も用意されており、探索で入手できる多様なアイテムや柔軟な武器スキル構成により、異なる敵タイプに効果的に対応できるシステムが構築されています。















現在は量産段階、2年間の本格開発を経て
開発状況について、プロジェクトは2021年の初期段階から大きく進展しています。当初は予備研究段階でしたが、高品質な作品を目指す中で技術的検討を重ね、最終的にUnreal Engine 5での開発を決定しました。この選択には相当な予算が必要でしたが、2024年初頭に投資を確保し、開発チームの段階的拡張を実現しています。
現在は約2年間の本格開発を経て量産段階に入っており、今回のトレーラー公開は進捗の披露と優秀な人材獲得を目的としています。なお、『古剣奇譚』シリーズ未経験者でも楽しめるよう、本作は独立した完結型の物語として設計されており、過去作の知識は不要とのことです。発売時期は未発表で、今後の続報が待たれます。
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