『黒神話:鍾馗』が正式発表|鍾馗伝説を描く新作アクションRPG【GameScience最新作】

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GameScienceは、人気作『黒神話:悟空』に続く新作『黒神話:鍾馗』を発表しました。本作は中国古代の神魔伝説を題材にしたシングルプレイのアクションRPGで、Gamescom Opening Night Liveにて初公開されたトレーラーによって正式に開発中であることが明らかになりました。

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新作『黒神話:鍾馗』について

2025年8月20日、中国杭州にて開催されたGamescom Opening Night Liveで、GameScienceは新作『黒神話:鍾馗』を正式に発表しました。本作は『黒神話』シリーズの第2作であり、Unreal Engine 5を基盤に開発されています。

『黒神話:鍾馗』は、中国の民間伝承「鍾馗が鬼を退治する」という説話をモチーフとしています。鍾馗は古来より悪霊退治の象徴として伝承されており、本作はその神話的要素を取り入れたシングルプレイのアクションRPGとして展開。中国の神仙「鍾馗」が四海を巡り、妖を祓い、邪を討つという興味深い物語が描かれます。なお、公式発表では「必要な変化と新しさを盛り込み、よりチャレンジングなコンテンツを目指す」と説明されています。

現時点で『黒神話:鍾馗』の発売日や対応プラットフォームについては公表されていません。最新情報は公式サイトやX(旧Twitter)、YouTube公式チャンネルで順次公開される予定です。

鍾馗とは誰か

鍾馗は中国に伝わる悪霊退治の象徴的存在です。最も古い記録は唐代の『唐逸史』に見られますが、北宋の沈括による『夢渓筆談』での記述が広く知られています。伝承によると、彼は唐高祖の時代に武科挙の試験に落第し、自ら命を絶ったものの、丁重に葬られた恩義に報いるため「天下の虚耗と妖魔を討ち尽くす」と誓ったとされています。

伝説と逸話

唐の玄宗皇帝が病に伏した際、夢の中で「虚耗」という小鬼に財物を奪われる場面を見たと伝えられています。そのとき現れた鍾馗が小鬼を捕らえ、目玉を抉り取って飲み込み、結果として皇帝の病が癒えたという逸話があります。この出来事を吉兆と考えた玄宗は、名画家・呉道子に命じて「鍾馗捉鬼図」を描かせました。この絵は以後、年末に門戸へ貼られる風習を生み出し、「邪気を払い妖を鎮める」象徴となりました。

前作『黒神話:悟空』の成功

前作『黒神話:悟空』は2024年8月20日にPlayStation 5、Steam、Epic Games Store向けに発売され、わずか3日間で累計販売1000万本を達成しました。また、2025年8月20日にはXbox Series X|S版がリリース予定と発表されています。SteamDBの統計によると、同作はSteam史上最多の同時接続プレイヤー数を記録し、世界的な大ヒット作となりました。

開発元GameScienceについて

GameScience(游科互動科技有限公司)は2014年に元テンセントの開発者らによって設立された中国のゲーム会社です。「世界の水準で創り、中国の物語を語る」を企業ビジョンに掲げ、モバイルゲーム『百将行』や『Art of War: Red Tides』をヒットさせました。『黒神話:悟空』の成功によって、同社は世界的に注目される開発スタジオとなっています。

出典一覧

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