中国のS-Gameが開発するアクションRPG『Phantom Blade Zero』は、2025年8月のGamescomで最新のトレーラーやデモが披露されました。本作は、武術をベースにしたスピーディーで流麗な戦闘と、中国文化に根差した物語世界を備えた意欲作として注目を集めています。
ビジュアルと技術的特徴
最新のトレーラー映像はNVIDIAが公開したもので、「DLSS 4とRTXに対応する」ことが確認されました(“support DLSS 4 and RTX at launch”)。同時に「映像はトップクラスのグラフィックカード上で動作しており、DualSense表示があってもPS5映像とは限らない」とも注記されています(“running on a top of the line graphics card… not necessarily a PS5 – despite the DualSense button prompts”)。
実際の試遊レポートでは「レイトレーシングとDLSSのサポートで、ほとんど不公平なくらい美しい」(“Running with ray tracing and DLSS support, it’s almost unfairly gorgeous.”)と伝えられ、技術面での完成度の高さが強調されました。
戦闘システムと操作感
戦闘は「武術家のモーションキャプチャに基づき、“シネマティックで、流麗で、律動的”に感じられる」と評価されています(“motion-captured moves from real martial artists… feels cinematic, fluid, and rhythmic.”)。
また、試遊レポートでは「コンボは非常にスムーズで、プレイヤーがボタンを押すだけで流れるような動きが展開される」と指摘され、操作レスポンスの良さが強調されています。
ボス戦では通常攻撃に加え、Crimson(赤)とAzure(青)のアンブロッカブル攻撃が導入されています。赤は片方のトリガーでの正確なパリィを要求し、青はもう片方での操作を必要とする仕組みです(“Crimson Attacks, which demand a perfectly timed parry with one trigger, and Azure Attacks, which require the other.”)。
また開発側は本作が「ソウルライクではない」と強調しており(“is NOT a Soulslike”)、難解さよりもスピード感とコンボ性を重視していることが示されています。
ゲーム構造と探索
ディレクターのSoulframe Liangは「通常の初回プレイは“全体の約30%”にとどまる」と語り(“a typical first run may encompass only 30 percent of the total experience”)、複数周回を前提とした設計を示しました。
また「迷子にさせない大きさの世界設計で、手描きのマップが道標となる」とも説明しています(“Liang isn’t too keen on a large world where players get lost. You’ll have hand-drawn maps guiding you,”)。探索が冗長にならないよう配慮されたゲームデザインです。
発売時期とプラットフォーム
Gamescomでの発表によれば、本作は「2025年末までに発売日または発売ウィンドウを発表する」と明言されています(“the official date or release window will be revealed before the end of 2025.”)。
対応プラットフォームは「PlayStation 5、PlayStation 5 Pro、PC(Epic Games StoreおよびSteam)」とされています(“PlayStation 5, PlayStation 5 Pro, and PC via both the Epic Games Store and Steam.”)。
総合評価
『Phantom Blade Zero』は、武術に基づくスピーディーで流麗な戦闘、wuxiaの物語性とカンフーの伝統に根差した世界観(“delivering an authentic experience rooted in wuxia storytelling and Kung Fu tradition.”)、複数周回を前提とした構造を備えた作品です。
試遊した媒体からは「まるで武侠映画のように、映像美とゲームプレイが乖離していない」との感想もあり、2025年を代表する注目作の一つとして期待が高まっています。
Phantom Blade Zero Gamescom 2025 最新情報まとめ(開発者コメントより)
- 『Phantom Blade Zero』は「プレイアブルなカンフー映画」のようなアクションRPG。
- 動きはすべて実在のカンフーマスターによるモーションキャプチャ。
- 武器システム:
- メイン武器は30種類以上、サブ武器は20種類以上。
- メイン2種+サブ2種を組み合わせてプレイスタイルを構築可能。
- 多彩なプレイスタイルを選択でき、中国武術文化の武器を高い制作レベルで再現した点が特徴。
- ソウルライクの要素はあるが完全ではなく、「ソウルゲームと大作RPG(SkyrimやWitcher)の中間」に位置づけ。
- 現代のソウルライクのように複雑で道を隠す設計ではなく、プレイヤーを導く手描きマップを用意。
- 目的は「物語を語り、オリジナルの世界を構築し、武術を駆使した動きを披露すること」であり、迷わせる探索ではない。
- 周回要素:
- 1周目で体験できるのは全体の30〜40%程度。
- 半分以上のコンテンツは1周目では見逃す可能性。
- デモで公開されたステージも、本編では任意で見逃せる「オプションのステージ」。
- レベルデザインは「非常に手作業で磨き込まれたもの」。
- プラットフォーム:Steam、Epic Games Store、PlayStation 5/PlayStation 5 Pro。
- 発売日は「2025年内に発表」と明言。




