Sucker Punchが開発を手掛ける時代劇オープンワールドアクションアドベンチャー『Ghost of Yōtei』の新たな武器を紹介するゲームプレイ映像が公開されました。鎖鎌と槍に続いてスポットが当たったのは銃器です。
映像では、銃器（火縄銃やマスケット）による射撃のほか、刀を投げつけたり、二刀による斬撃の様子を確認することができます。銃のリロード動作は予想以上に素早く、戦術的なテンポの良さを感じさせる演出です。
『Ghost of Yōtei』は、SIEが2025年10月2日にPS5向けに発売を予定しているオープンワールド時代劇アクションアドベンチャーです。舞台は『Ghost of Tsushima』からおよそ300年後にあたる慶長8年（1603年）の蝦夷地、羊蹄山の周辺で、江戸幕府の支配が及ばない未知の大地が広がります。主人公は篤（あつ）という名の女武芸者で、幼い頃に「羊蹄六人衆」と呼ばれる悪党に家族を奪われ、生き延びた過去を持ちます。彼女は成長ののち故郷に戻り、六人衆を討つことで仇を果たそうとするものの、旅の中で出会う人々との関わりから、復讐だけにとらわれない新たな目的へと導かれていきます。
本作の大きな特徴は、六人衆との戦いの順序をプレイヤーが自由に選べる非線形キャンペーンにあります。どの敵を先に倒すかによって物語の展開が変化し、プレイヤーごとに異なる体験が生まれる仕組みです。広大な蝦夷の地は自由に探索可能で、雪に覆われた山岳や温泉、野営といった要素も描かれ、自然の美しさや文化的背景を重視した演出が盛り込まれています。開発陣は実際に北海道を取材し、知床での環境音収録や羊蹄山への訪問、アイヌ文化のアドバイザー協力を通じて、現地の風景や伝承を忠実に再現しようと試みています。
戦闘面では、刀を中心に、大太刀や鎖鎌といった近接武器に加えて、火縄銃やマスケットといった銃器の使用も可能となり、前作よりも戦術の幅が大きく広がっています。また、映像表現においては『Ghost of Tsushima』で人気を博した「黒澤モード」に加え、三池崇史監督の作品を意識した激しいアクション向けの「三池モード」、渡辺信一郎監督風のチルでローファイな「渡辺モード」といったユニークなスタイルが実装されており、プレイヤーは好みに合わせて異なる映像体験を選ぶことができます。
予約特典やエディション展開も豊富で、通常版のほか、追加装束や馬具などのゲーム内アイテムが付属するデジタルデラックスエディション、さらに篤の面頬や刀鍔のレプリカなどを同梱したコレクターズエディションも用意されています。これらの要素が組み合わさることで、『Ghost of Yōtei』は単なる復讐譚にとどまらず、日本の自然や文化を取り込みながら新しい物語と遊びの形を提示する、注目度の高い一作となっています。
『Ghost of Yotei』は、PS5専用タイトルとして10月2日に発売予定です。
