PlayStation 5 Digital Editionの欧州向け新モデルにおいて、SSDストレージ容量が現行の1TBから825GBに削減される可能性があると複数のメディアが報告しています。スペインのメディアMeristationによると、ソニーの公式認証文書により新モデル「CFI-2100」の存在が示されており、価格€499の据え置きと引き換えにストレージ容量が見直される見込みです。ただし、ソニーからの正式発表は現時点で一切なく、すべて未確認情報である点にご注意ください。
報告された新モデルの存在
Meristationの報道によると、複数の公式認証文書により、ソニーがPS5 Slim Digital Editionの新リビジョン「CFI-2100モデル」を準備していることが示されています。同記事によると、外観や内部設計に大きな変更はないものの、「生産コストの最適化」を主目的としてSSDストレージが825GBに変更される可能性があります。

この新モデルは「Châssis E」と呼ばれる次期リビジョンに該当し、今後数か月以内に欧州で発売される見込みとされています。
複数ソースによる情報の整理
現在、3つの主要ソースから関連情報が報告されています。
共通する情報:
- 対象モデル:PS5 Slim Digital Edition(CFI-2100系)
- ストレージ変更:1TB→825GBへの削減可能性
- 価格:€499据え置き
- 対象地域:欧州のみ確認
- 標準版:1TB維持の見込み
発売時期の相違:
- Dealabs(billbil-kun氏)・VGC:9月13日開始と報告
- Meristation:今後数か月以内と報告
いずれも未確認情報であり、正式な時期は流動的とみられます。
報告された仕様変更の詳細
報告されている変更内容は以下の通りです。
- 型番: CFI-2100シリーズ(具体的にはCFI-2116との報告)
- ストレージ: 825GB SSD(現行1TBから175GB削減)
- 対象: デジタル版のみ(標準版は1TB維持)
- パッケージ表示: 「825GB」表記を明示予定
- 価格: €499据え置き
価格維持の実現とストレージ削減のトレードオフ
達成される見込みの成果: 各メディアの報告によると、価格€499の据え置きが実現される可能性があります。これにより、欧州でのPS5 Digital Editionの3度目の価格上昇が回避される見通しです。
その先にある課題: 一方で、ユーザーが利用可能なストレージ容量は1TBから825GBへと175GB削減される可能性があります。価格維持と引き換えに、ハードウェア仕様の見直しが行われる形となります。
業界動向の分析と背景
価格推移の背景: 欧州のPS5 Digital Editionは2020年の発売時€399から段階的に上昇し、2025年4月に€499となっており、5年未満で€100の値上げを記録しています。Meristationは、PS5デジタル版が5年未満で合計100ユーロの値上げとなった点について「ゲーム業界では前例のない」と評しています。
業界全体の動向: Meristationは現在の状況を「非常に奇妙な時代」と表現し、「ソニー、マイクロソフト、任天堂の3大コンソールメーカーすべてが、年月の経過とともに機器価格を下げる代わりに上げている」と分析しています。従来は生産コストの低下により価格が下がるのが一般的でしたが、現在は逆の傾向が続いています。
米任天堂も先月Nintendo Switch各モデルの価格を引き上げており、標準モデルで40ドル、OLEDモデルで50ドル、Switch Liteで30ドルの値上げを実施しました。
情報の確度と注意点
billbil-kun氏は過去に数多くの正確な事前情報を提供してきた実績があり、VGCなどの海外メディアからも「非常に信頼できる」と評されています。Meristationも公式認証文書の存在を報告することで情報の信頼性を補強していますが、どれだけ信頼性が高い情報源であっても、公式発表ではない以上、確定情報として扱うことはできません。
各メディアも「reportedly(報じられている)」や「可能性」といった表現で紹介しており、未確認情報であることを明示しています。
出典一覧




