「僕の中では見えてる」小島監督が意味深発言―『PHYSINT』主人公非公表の真意と浜辺美波ら豪華キャスト3名

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コジマプロダクション10周年記念イベントで最新情報を発表

小島秀夫監督率いるコジマプロダクションは2025年9月23日、創立10周年記念イベント「Beyond The Strand」において、開発中のPlayStation独占エスピオナージアクションゲーム『PHYSINT』の初となるビジュアルポスターを公開し、出演キャスト陣の一部を発表しました。

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豪華キャスト3名が出演決定、実機レンダリング映像も披露

今回の発表で出演が確認されたのは以下の3名です。

  • チャーリー・フレイザーさん(映画『マッドマックス フュリオサ』出演のオーストラリア人女優)
  • マ・ドンソクさん(映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』で知られ、『デス・ストランディング2』にも出演した韓国系俳優)
  • 浜辺美波さん(小島監督がかねてより名前を挙げることが多く、今回のイベントでも「『君の膵臓をたべたい』からのガチファン」と語った日本人女優)

特に注目されたのは、イベント中に披露された浜辺美波さんのゲーム内キャラクターモデルです。3Lateral社との協力により制作されたこのモデルは、実写と見紛うほどの高精度なクオリティを実現しており、小島監督が以前から課題として挙げていた「日本人の顔貌の正確な再現」における技術的進歩を示すものとなっています。

主人公の正体は監督の頭の中に―「僕の中では見えてる」発言の真意

公開されたデビューポスターには、影に包まれた人物のシルエットが描かれ、「Here comes the feeling」というタグラインが添えられています。この人物は本作の主人公です。

ポスターを見たMCが「顔が見えない」と発言した際、小島監督は「僕の中では見えてる」と意味深な返答をしました。この発言は単なる曖昧な返答ではなく、監督が主人公について既に明確なビジョンを持っていることを示唆するものとみられます。

また、「主役の人はまだここでは発表できません」という慎重な言い回しも注目されます。小島監督は過去にも『メタルギアソリッド2』で主人公の正体を発売まで秘匿するなど、情報公開のタイミングを戦略的に計る手法を用いた実績があります。今回も発表タイミングを慎重に検討している可能性があり、キャスティングの決定状況について明言を避けています。

海外ファンの間では、このシルエットからロバート・パティンソンさんやエディ・レッドメインさんの名前が候補として推測されていますが、公式な発表は今後のタイミングまで持ち越されることになります。ちなみに、国内では西島秀俊さんではないか?という声も聞かれます。

「次世代タクティカル・エスピオナージ・アクション」として始動

小島監督は『PHYSINT』を「次世代タクティカル・エスピオナージ・アクション」と位置づけ、「映画とゲームの境界を打ち破る」映像表現を目指すと説明しました。これは『メタルギア』シリーズを手がけた小島監督による新たなスパイアクションゲームとして、多くのファンから注目を集めています。

SIE Studio Business Group CEOのハーマン・ハルスト氏は、イベントでのビデオメッセージで以下のように述べています。

「PlayStationの成功を振り返る際、小島さんとあなたが築いた世界の役割を認識することなしには語れません。PlayStation の全世代にわたって、あなたの独創的なビジョンは映画的ストーリーテリングの新基準を設定し、一貫してゲームプレイを再定義してきました。」

開発状況とSAG-AFTRAストライキの影響

現在、『PHYSINT』は企画段階にあり、小島監督が一人でコンセプト作成、キャラクター設定、キャスティングの検討を進めています。長期間にわたったSAG-AFTRAストライキが開発に影響を与えたため、キャスティング作業は現在も継続中とのことです。

コジマプロダクションは現在、Xbox Game Studios向けの新作『OD』の開発に注力しているため、『PHYSINT』の本格的な開発は『OD』完成後になるとみられます。

小島監督は2025年5月の発言で、『PHYSINT』のリリースを「あと5~6年先」と述べており、これは2030年から2031年頃のリリースを示唆するものと考えられます。プラットフォームについては「PlayStation独占」と発表されていますが、具体的な対応機種(PS5/PS6等)は現時点では明示されていません。

技術革新と映画連動プロジェクト

小島監督は『PHYSINT』について、『デス・ストランディング』シリーズや『OD』よりもさらに先進的な技術を採用すると語っています。3Lateral社との継続的な協力により、これまで以上にリアルなデジタルヒューマン表現の実現を目指しています。

また、『PHYSINT』プロジェクトにはソニー・ピクチャーズエンタテインメントも参画しており、ゲームと映画の連動企画が計画されていますが、今回のイベントでは詳細は明かされませんでした。

出展

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