PlayStation: The Concertの2025年北米ツアーが、予定されていた公演のほぼ全てが中止となったことが明らかになりました。主催者GEA Liveは「多大な時間をかけて開発したプロジェクトであり、ファンの皆様と同じく失望を感じている」と声明を発表し、この困難な決定への理解を求めています。PlayStation30年の歴史を彩る楽曲を生演奏で楽しめる特別なステージショーとして期待されていただけに、チケットを購入していたファンにとっては大きな落胆となりそうです。
米国ツアーの全面中止が確定
主催者のGEA Liveは10月6日、PlayStation: The Concertの2025年北米ツアー全日程の中止を正式に発表しました。同社の広報担当者は「非常に残念ながら、PlayStation The Concert 2025年北米ツアーの全日程を中止することになりました」と述べ、プロジェクトの開発に相当な時間を費やしてきたチームとして、参加予定だったファンと同様の失望感を共有していると説明しています。
中止が確認された都市には、ニューヨーク、ワシントンDC、シカゴ、ボストン、フィラデルフィア、アトランタ、クリーブランド、デトロイト、シャーロットなどが含まれており、チケット販売サイトのTicketmasterでは既にこれらの公演が中止として表示されています。SNS上では、チケット購入者が中止通知を受け取ったという報告が相次いでいます。
ヨーロッパ公演でも相次ぐトラブル
実は米国公演の中止に先立ち、ヨーロッパでのツアーでも問題が発生していました。ポーランド、スウェーデン、ノルウェー、イタリアなどでの公演が中止となり、ドイツとブダペストで予定されていたイベントは来夏まで延期されています。今年初めにイギリスで開始されたツアーは、ロンドンやグラスゴーなど複数の都市で公演を行っていましたが、その後のヨーロッパ各国での展開で困難に直面していた状況でした。
わずかな公演のみが継続予定
2025年の残り公演で、Ticketmasterで転売以外のチケットが購入可能なのは、11月11日のニュージャージー州レッドバンク公演のみとなっています。ただし、この記事執筆時点でも座席の大部分が売れ残っている状況です。公式ウェブサイトによると、現地時間10月11日・12日ブラジルゲームショーでのイベントと11月7日のデトロイト公演は開催予定とされていますが、後者についてはTicketmasterで転売以外のチケットは入手できない状態です。
一方で、2026年の開始月には、サンフランシスコ、ロサンゼルス、カナダのトロントなどで25公演以上が予定されており、こちらのチケットは販売中となっています。
PlayStation音楽の祭典として期待されていたコンサート
PlayStation: The Concertは、PlayStationの30年間にわたる歴史の中で生まれた楽曲を生演奏で披露するライブステージショーです。『The Last of Us』のグスタボ・サンタオラージャ、『Horizon』のヨリス・デ・マン、『Ghost of Tsushima』のイラン・エシュケリ、『God of War』のベア・マクリアリーなど、著名な作曲家による楽曲が演奏される予定でした。
出典:VGC




