NCSOFTは11月13日(現地時間)、人気アクションRPG『Horizon』シリーズの世界を舞台にした新作MMORPG『Horizon Steel Frontiers』を正式に発表しました。対応プラットフォームはPC(PURPLE経由)、iOS、Android。ローンチは2026年末から2027年頭が見込まれており、価格は未定です。 MMO開発で知られるNCSOFTにより、原作の魅力である機械獣狩りが大規模なオンラインでの協力・対戦プレイへと進化します。
NCSOFTが『Horizon』のMMORPG化を発表、その名も『Steel Frontiers』
韓国のデベロッパーNCSOFTが、世界的な人気を誇る『Horizon』シリーズのIPを用いたMMORPGを手掛けることが明らかになりました。タイトルは『Horizon Steel Frontiers』。原作のIPを保有するSony Interactive Entertainmentと、開発元であるGuerrilla Gamesの協力体制のもと、プロジェクトが進行します。プラットフォームはPCおよびモバイルで、NCSOFTの独自プラットフォーム「PURPLE」を介して提供される予定です。
なぜNCSOFTが?開発の背景にある「共闘」への熱意
今回の発表に際し、NCSOFTのCCO(Chief Corporate Officer)であるキム・テクジン氏は、開発のきっかけが個人的な体験にあったと語っています。同氏は2017年に『Horizon Zero Dawn』をプレイし、その魅力的な世界と巨大な機械生命体との戦いに感銘を受けた一方で、「このような素晴らしい世界を一人で体験しなければならないのは、少し寂しいと感じずにはいられませんでした」と吐露。この「仲間と協力して巨大な機械に立ち向かいたい」という想いが、プロジェクトのきっかけになったと語っています。
新たな辺境「Deadlands」で繰り広げられる機械獣狩り
本作の舞台は、「Deadlands(デッドランド)」と呼ばれる新たな辺境地域です。Guerrilla Gamesのスタジオディレクター、ヤン=バート・ヴァン・ビーク氏によれば、この地域は現実のアリゾナ州やニューメキシコ州から着想を得ており、プレイヤーは機械ハンターとしてこの地でチャンスを追い求めることになります。そこは数千人ものプレイヤーとフロンティアを共有する世界であり、協力と競争が「筋書きのない予測不可能な瞬間」を生み出すとしています。
MMOとして進化する戦闘システム
『Horizon Steel Frontiers』の戦闘は、原作の狩猟アクションをリスペクトしつつ、MMORPGならではの協力プレイを前提とした新たな体験を目指して設計されています。NCSOFTのエグゼクティブプロデューサー、イ・ソンク氏は、核となるコンセプトを「巨大な機械を倒すスリル」であると語ります。単に体力を削り合うだけでなく、仲間との役割分担と戦略的な連携が、巨大な機械獣を狩る上での鍵となります。
部位破壊から登攀へ、戦略的な連携アクション
本作の戦闘では、よりダイナミックな連携が可能になります。例えば、機械の特定部位を破壊した後、ガジェット「プルキャスター」を使って素早くその場所へ登り、ダメージを受けた部分にトラップを仕掛けて状態異常を引き起こすといった戦術が可能です。さらに、戦闘中に機械がドロップした武器を拾い、自身のマウント(騎乗動物)に積んで次の戦いで使用するなど、状況に応じた柔軟な戦略が求められます。これらの要素は、大規模なレイドバトルでその真価を発揮するでしょう。
君だけの機械ハンターを創造。詳細なキャラクターカスタマイズ
プレイヤーは、本作の世界で自分自身の分身となるヒーローを創り出すことができます。キャラクタークリエイトでは、原作でもおなじみの「ノラ」「テナークス」「ウタル」「オセラム」といった部族から所属を選択可能。顔の特徴や体型、髪型、メイクといった細部に至るまで、非常に自由度の高いカスタマイズが用意されています。作り上げたキャラクターの外見は他のプレイヤーと共有することもでき、自分のスタイルを披露したり、他者のデザインから着想を得たりすることもできるとのことです。
PC/スマホで遊べるシームレスな世界
本作はNCSOFTのクロスプラットフォーム「PURPLE」を介して、PCとモバイル(iOS/Android)向けに提供されます。これにより、プレイヤーは場所や時間を選ばず、自宅のPCでじっくり遊んだ続きを、外出先でスマートフォンから手軽にプレイするといった体験が可能になります。プラットフォームの垣根なく、全てのプレイヤーがひとつのシームレスな世界で冒険を共有できるのが大きな特徴です。また、公式サイトでは「Free play」と記載されていますが、具体的な価格モデルの詳細は今後の発表が待たれます。




