TiGamesは2025年11月20日(現地時間)、新作3DアクションRPG『ZOOPUNK(ズーパンク)』のゲームプレイトレーラーをXbox Partner Preview Showcaseで公開しました。対応プラットフォームはPlayStation 5、Xbox Series X|S、PC(Steam/Epic Games Store/Microsoft Store)で、『フィスト 紅蓮城の闇』の数十年前を描く前日譚として、従来のメトロイドヴァニアからの脱却を掲げています。
『フィスト』前日譚として描かれる「第一次トーチ戦争」
『ZOOPUNK』は2025年1月にタイトルが発表されていましたが、今回のPartner Previewでは対応プラットフォームの正式発表と、ゲームプレイを収めた最新トレーラーが公開されました。トレーラーでは新キャラクターやストーリーの一端が紹介され、シリーズの過去を描く位置づけが示されています。
物語の舞台は、『フィスト』本編から数十年前のトーチシティです。ファイアシードと呼ばれるエネルギーの発見が急速な技術発展と大規模な戦争を招き、その暴走によって機械の残骸が自己認識を持つ戦争兵器へと変貌します。やがて彼らは創造主である動物たちから暴力を学び、反旗を翻して機械帝国を築き上げます。
この世界では「魂」をどう捉えるかが対立の核心となります。動物たちは魂を生まれつき備わった、生命と不可分のものと考える一方で、機械軍は魂をコピーし学習できる情報のようなものだと見なしています。この価値観の違いが、アニマルパンク世界における動物と機械の衝突を物語面から支えるテーマになっています。
2Dメトロイドヴァニアから3DアクションRPGへ刷新
前作『フィスト 紅蓮城の闇』は2D横スクロール型のメトロイドヴァニアとして展開されていましたが、『ZOOPUNK』では3DアクションRPGへと大きく方向転換します。TiGamesは本作のゲームデザインについて、「典型的なメトロイドヴァニアスタイルからの脱却を目指す」と説明しており、同じトーチシティを舞台にしつつも、まったく異なる遊び心地を提示しようとしています。
公開されたトレーラーと拡張版トレーラーでは、戦争で荒廃した各地の環境や、立体的なアクションバトル、そして複数キャラクターが協力して進行するシーンなどがまとめて紹介されています。従来ファンが見覚えのある要素に加え、新たなディテールやロケーションも描かれており、「懐かしさ」と「発見」の両方を狙った構成になっているようです。
3人のプレイアブルキャラとXbox Play Anywhere対応
『ZOOPUNK』では、動物たち3人のキャラクターを操作して戦います。ウサギのレイトンは機敏な動きと近接戦闘に特化し、サイのブラトンは巨大なフレイムソードを振るうパワータイプとして前線を支えます。シマリスのトリクシーは身軽さと精密な動きで、アクロバティックなヒット&アウェイ戦術を得意とします。プレイスタイルの異なる3キャラをどう組み合わせるかが、本作のアクション性を特徴づけています。
拡張トレーラーでは、主人公レイトンがブラトンとトリクシーと共に、敵の厳重に要塞化された領域に潜入し、「スパーク」と呼ばれる重要な存在を奪取しようとするミッションが描かれます。トーチシティを脅かす機械帝国の脅威に対し、異なる派閥に属する動物たちが共闘する姿が強調されています。
さらに本作は、Xbox Play Anywhere(XPA)対応タイトルとして紹介されています。Xbox版とMicrosoft Store版PCの間では、一度の購入で両方のプラットフォームでプレイできるクロスバイと、プラットフォームをまたいで進行状況を共有できるクロスセーブ機能が利用可能です。あわせて、PS5版やSteam/Epic Games Store版でもリリース予定であることが明かされています。




