米FXは、Ubisoftの人気ゲーム『ファークライ』シリーズをTVドラマ化すると発表しました。『Fargo』のノア・ホーリーと『It’s Always Sunny in Philadelphia』のロブ・マックが共同クリエイターを務め、米Huluと海外Disney+で配信されるアンソロジー形式の作品になります。
『Fargo』『サニー』の実力派がタッグ
ホーリーはFXのアンソロジードラマ『Fargo』で知られ、同作はEmmy賞を7回受賞しています。直近ではSFシリーズ『Alien: Earth』も手がけており、すでにシーズン更新が決定しています。
一方のマックは、米国史上最長の実写シットコム『It’s Always Sunny in Philadelphia』を17シーズンにわたり制作・主演してきました。彼が出演・製作総指揮を務めるドキュメンタリー『Welcome to Wrexham』は、これまでにEmmy賞を10回受賞しています。さらにマックはUbisoftとも縁が深く、Apple TV+の『Mythic Quest』を4シーズン展開した実績があります。FX社長のニック・グラッドは、両者とFXの協業が「6シリーズ・計32シーズン」に及ぶと述べています。
シーズンごとに舞台が変わるアンソロジー形式
本作はゲーム版『ファークライ』と同様、シーズンごとに異なるキャストと舞台で物語が展開するアンソロジー形式を採用します。ゲームシリーズも各ナンバリングタイトルで舞台や主人公が一新されており、ドラマ版はその構造を踏襲する形になります。
ホーリーは「『Far Cry』のゲームフランチャイズで気に入っているのは、アンソロジーであることです。『Fargo』の各シーズンがテーマのバリエーションであるように、各ゲームもテーマのバリエーションです」とコメントしています。「この複雑で混沌としたレンズを通して人間性の本質を探る、大規模なアクションショーを作れることは夢の実現です」と意気込みを語りました。
TV向け実写版は今回が初
『ファークライ』の映像化は今回が初めてではありません。2008年には直販ビデオとして実写映画が制作され、2023年にはNetflixでアニメ『Captain Laserhawk: A Blood Dragon Remix』が配信されています。ただし、TV向けの実写シリーズとしては本作が初めてです。
ゲーム『ファークライ』は2004年に第1作が発売されて以降、メインシリーズ6作と多数のスピンオフが展開されています。累計プレイヤー数は1億人を超えており、Ubisoftを代表するIPのひとつになっています。




