堀井雄二氏、HD-2D版『ドラクエ3』の「ルックスA/B」について「男女にして誰が文句言うの?分からない」。女戦士の衣装デザイン変更にも言及

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HD-2D版『ドラゴンクエストIII』では、女戦士の衣装デザインが変更(肌色に近い布が追加され露出が減少)されたほか、キャラクターの性別が廃止となり「ルックスA/B」という表記に変わりました。これらの変更について、「ゲームクリエイターズトーク特番 With ゆう坊&マシリトのKosoKoso放送局」の中で、堀井雄二氏が言及する場面があったのでご紹介します。

なお、マシリトこと鳥嶋和彦氏は元週刊少年ジャンプ編集長。編集者時代に、当時フリーライターだった堀井雄二氏と、漫画家の鳥山明氏を引き合わせ『ドラゴンクエスト』シリーズが生まれるきっかけを作った影の立役者として知られる人物です。

動画より会話の書き起こし

※読みやすくするため少し編集しています。

Naz Chris(司会)「すごい話題になってたのがコスチュームです。」

堀井雄二「まぁね、色々と規制もあってね。露出し過ぎちゃいけないとかね。」

Naz Chris「いいのに。だって、フィクションだけど、その中に主人公というあなたが入って冒険するってことでいいじゃないって思うんですけど。違うんですかね。」

堀井雄二「何ですかね。よく分からないですけどね、これについてはね。」

Naz Chris「ゲームだし。フィクションというバーチャル体験でのノンフィクションだから、楽しくいければいいのにって思っちゃいますけどね。」

堀井雄二「あんまり露出すると、(対象)年齢が上がっちゃうっていうね。全年齢でなくなってしまうというのがあったりとか。」

Naz Chris「当時そんなこと思わなかった」

鳥嶋和彦「コンプラっていう名の「絶対神」。善の名を借りた悪みたいなものがあるじゃない。全員が不快感を覚えないなんてことはない。だって、綺麗・汚いとか、善悪は人それぞれ感じ方があるわけじゃない。物事は、根っこにあるのは、絶対にやっちゃいけないことがいくつかあって、それさえやらなきゃ後はいいじゃない?そいうのがないわけ。
欧米の方から来てる、宗教的概念からくる性教育の考え方ってアメリカにあるじゃない。彼らのコンプラの考え方って本当に狭い。向こうでコミックス出す時には年齢で区切らなくちゃいけない。少年ジャンプの漫画だったら、13歳以上じゃないと出せない。全部リテイクいれなきゃいけない。訴訟に備えて保険に入らなきゃいけない。本当に面倒くさい。そっから日本も悪影響を受けてやってるから。」

堀井雄二「主人公もね、男女選べるんだけど、男と女を選ぶって言っちゃいけない。タイプ1、タイプ2なのね。男女にしていったい誰が文句を言うんだろうって思う。分からない。」

情報元:ゲームクリエイターズトーク特番 with ゆう坊&マシリトのKosoKoso放送局

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