CD Projekt Redは、開発コードネーム「Polaris」として知られる『ウィッチャー4』の開発が本格的な制作段階に入ったことを正式に発表しました。
最新の四半期業績報告の中で、最高財務責任者(CFO)のPiotr Nielubowicz氏は、「数週間前に、開発が本格的に開始されたことを発表できて嬉しく思います」と述べています。現在進行中のプロジェクトの中で最も進捗が進んでおり、開発の「最も集中的な段階」に入ったとのことです。
新3部作を率いるゲームディレクターSebastian Kalemba氏もSNSで「Project Polarisが本格的な開発段階に入ったことを発表できることを嬉しく思います!」と開発の本格化を喜びの声とともに発表。「新たな挑戦を前に、才能豊かで勤勉なチームメンバーと共に、次期『ウィッチャー』サーガを素晴らしい体験にできると信じています。」と、力強いメッセージを発信しています。
同氏は2014年10月に同スタジオに参加し、『ウィッチャー3:ワイルドハント』や『サイバーパンク2077』でリードアニメーターを務めた後、アニメーション統括者として会社全体を牽引。そして、2022年に新ウィッチャーサーガのディレクターに就任しました。
CD Projektは現在、総開発スタッフ650人中、大部分の400人を『Polaris(ウィッチャー4)』の開発に充てています。これは7月末の410人から減少しています。残りの開発スタッフは、『サイバーパンク2077』の続編である『Orion』に64人、The Molasses Floodが開発するウィッチャーゲームである『Sirius』に42人、そしてCD Projektの全く新しいIPである『Hadar』に18人がそれぞれ取り組んでいます。
2022年10月の『Polaris(ウィッチャー4)』発表時、CD Projektは早くとも2025年まではリリースされないことを明言していました。2024年8月には、ゲラルト役の声優であるDoug Cockle氏が、ゲラルトは『Polaris』にも引き続き登場するものの主人公ではないことを明かしました。CD Projektは以前からゲラルトの物語は終わったと明言しており、『Polaris』には新たな主人公が登場することは予想されていましたが、次作にゲラルトが登場するという情報は初めて確認されたものであり、熱心なファンの間で様々な憶測を呼び起こしました。
『Polaris』で唯一の情報と言えるティザー画像には、これまで登場したことのないオオヤマネコのメダリオンが描かれています。シリは小説の中で、猫流派のウィッチャーのメダリオンを身に付けており、その哲学はシリの俊敏で機敏な戦闘スタイルと見事に一致します。一方で、シリはゲラルトやヴェセミルといった狼流派のウィッチャーたちのもとで育ち、彼らの野生的で強靭な精神を受け継いでもいます。ティザー画像のオオヤマネコのメダリオンは、猫流派の敏捷さと、狼流派の野性的な強さをを融合させたものであると考えられます。これは、シリが新たな世代のウィッチャーとして、両方の流派の優れた部分を継承し、独自の道を切り開くことを暗示しているのかもしれません。
情報元:VGC