プロトタイプは、PS Vita版『果つることなき未来ヨリ』の発売を発表しました。PS Vita TV対応です。
本作は、フロントウィングより2015年11月に発売された『グリザイア』シリーズのスタッフによる新作アドベンチャー『果つることなき未来ヨリ』をPS Vita向けに移植したもの。移植にあたり、描き下ろしCGが追加されたほか、PC版の色味に近付ける「色合い調整機能」の実装やタッチスクリーンへの対応が施されています。
ストーリー
太平洋戦争時、零戦パイロットをしていた下士官・三森一郎は
敵艦への特攻を敢行したその瞬間、
どこだか解らない砂漠へと飛ばされ墜落してしまう。
そして、砂漠を放浪し死にかけていたところ、
竜に姿を変えるお姫様に助けられるのだった。
ここがどこだか解らない、どうやって帰ればいいのかも解らない。
しかし、交わした約束のもと、たとえその先に死が待っていようとも、
なんとしても日本に帰らなければならない。と一郎は決意をするのだった。
キャラクター
三森一郎
幼くして両親を亡くし、生まれて来た意味さえも戦争に食われ、戦うことでしか生きることを許されなかった軍人。志願して特別攻撃隊として出撃し、決死の覚悟で敵空母の飛行甲板に体当たりを決行。挺身肉薄一撃必殺をせしめたはずだったが、再び目を覚ましたのは見たこともない世界だった。
訳も分からず拾い得た命を引きずるようにして砂漠を行かば、ついに精根尽き果て志半ばにして我が身朽ちるに任せんというところを、竜族の国のお姫様・ユキカゼに拾われる。行く当てもなくユキカゼに連れられるがままついて行き、見たこともない世界で目にしたのは「世界中どこへ行っても戦争か」という現実。受けた恩は倍返し、売られた喧嘩は10倍返しが海軍搭乗員。竜族の姫様に救われた身なれば、恩返しをせねばならない。生き残った以上は日本に帰らなければいけないが、しかし、その前にこの世界の戦争を何とかせねばならない。
「海軍の軍人は、死んでも負けてはいかんのだ」
こうして、三森一郎という男の伝説は始まった──
ユキカゼ(ユキカゼ・ジーンブラッド)CV:瑞沢渓
竜族の姫。ジーンブラッド家が治める竜族の国「アークジーン王国」の第一王女であり、無政府領土防衛民兵団「バラウール」にて総大将を務めている。
王族の姫として生まれてきたが故、世俗に疎い面はあるが、好奇心は旺盛。時にはお目付け役に隠れて城の外に出て、お忍びで城下町を徘徊するようなこともあり、世俗にもそこそこ順応しつつあるが、金銭感覚においては未だ大きな格差を感じさせる。
一国の王女にしては大食いで短気で喧嘩っ早く、良くいえば快活、悪くいってしまえばガサツであり、お姫様らしさといえば、見る者に息を飲ませる程に整った容姿と、無駄に尊大な口調ぐらいであるというのが三森一郎による評価である。
砂漠で異世界漂流者であるイチローを拾った張本人であり、イチローを自分の所有物として見ているような傲慢さもあるが、なかなか思い通りに動かないイチローにイライラさせられることも多い。
アイラ(アイオ=ライオ=カミリア)CV:水橋かおり
「それがルルカリオンの誇り。余所モンのアンタらにわかって欲しいなんておもっちゃいないよ」
犬族の戦士。砂漠のキャラバン・レフリアの副隊長&警備隊長で、犬族(ルルカリオン)の戦士達を束ねる立場にある。
昔、戦争で孤児になったところをキャラバンに拾われて10年、今ではかなりの古参である。本人はいつも最前線に身を置くことを望んでいるため、今の立場をさっさと誰かに譲りたいと思っている。
勝ち気で姉御肌な性格のせいか、浮いた話は全くない。周りからも戦士として扱われ、本人もそれが当然だと思っている。
目下の悩みは、代表であるファルからの“そろそろいい人は?”という問いが日増しに激しくなっていること。戦闘時は鬼神のような強さを誇るが、日常ではめんどくさがりでファルによる鬼の花嫁修業に怯えている一面も。
現在、犬族と竜族の間に横たわる因縁のため、両者が同盟を組むまでの道のりはかなり険しい。個人的にも竜族とは過去に浅からぬ因縁があるようだが……。
メルティナ CV:山本希望
「そうだよー? よーそろーは魔法の言葉! はい、よーそろー!」
人魚族の侍女。絶滅が危ぶまれる人魚族が治める街「アクラー」で暮らす人魚の少女。6年前に起こった、ヴィスラ公国による「アクラー襲撃」以降、族長の下で侍女として働いている。
艶麗な者の多い人魚族の中でも一際目立つ外見から、酒場の手伝いをしていたみぎりには、港に立ち寄る船乗り達のアイドルだった。そのコケティッシュぶりは、同年代の人魚達に「メルがいる間の恋愛は無理」と言わしめるほどであるものの、実際は男性経験のない種族的落ちこぼれである。本人はそのことを気にしており「自分は人魚に向いていない」とボヤくことも多いが、全身から滲み出る無防備さが、男達の庇護欲を必要以上に刺激してしまっていることに気づいていない。
実は、次期族長候補と目されていた優秀な人魚を母親に持つ有望株でもあるが、良い意味でわかりやすく、壁を作らない性格から、ムードメーカー的な役割を担うことも多い。
頭の良さは見た目通りだが、家事全般が得意という女性らしさも持ち合わせている。
リア(ソーテーリアー)CV:西沢広香
アンデッドの奴隷少女。出生不明のゾンビ。見た目は幼いが、ゾンビ化してからは一郎よりも長くこの世界を生きている。
ゾンビ使いである死霊魔術師のオゾスに奴隷として従事し、鉱山にて他のゾンビ達と一緒に働いている。主人に行動や思考を制限されているため、自身で決断をくだすことは無い。日々のルーティン・ワークを何の疑問もなく続けている。
同種のゾンビに比べて鮮度が非常に高い個体で、メンテナスさえあれば肢体が切断されても比較的短時間で治療する。奴隷の印として胸には紋章が刻まれ、脚には鉄球がはめられている。
サイラス(サイラス・ヴィスラ)
「構わん。各国に恐怖を刷り込むのが目的だ、ヴィスラに仇なす国がどうなるかということを教えてやれ」
600年前に亜人種の人権を認めずとして、公国軍を率いて武装蜂起した有力貴族・ヴィスラ公爵家の子孫であり、ヴィスラ公国軍の現総統。戦争を拒み亜人種に近しい立場をとる父親に代わり、ヴィスラ公国総統も兼任する。
かつての大敗から息を吹き返しつつある亜人種を激しく嫌悪し、ヴィスラ公国に伝わる「マジーの遺産」を利した武力によって、再び世界を新人種の手に取り戻さんとすべく、軍を率いて大規模侵攻を開始した。
非常に強い愛国心を持ち、選民思想が色濃く、その手腕もまた独善的で傲慢。
セツナ
亜人種でありながら、サイラス・ヴィスラの側近として仕える。なぜ亜人種でありながらもヴィスラ公国に組するのか。また、サイラスはそんなセツナに何故目を掛け手元に置いているのかなど、多くの謎を抱えている。
主であるサイラスに対し、忠誠以上の感情を持っている節はあるが、その思いが満たされている様子はない。
関連リンク
・果つることなき未来ヨリ