台湾発「史上最恐」ホラー『呪詛』、コンソール版が2026年初頭に発売決定!禁断の村の恐怖がPS5、Switch、Xboxに迫る

juso-incantation-console_251028

観る者を呪いの“共犯者”にするという革新的な演出で、台湾ホラー映画の歴史を塗り替えた『呪詛』(Incantation)。その忌まわしき世界観を、プレイヤー自身の体験として拡張する一人称視点ホラーアドベンチャーゲーム『呪詛』が、PlayStation 5、Xbox Series、Nintendo Switch向けに2026年第1四半期に発売されることが決定しました。

パブリッシャーのeastasiasoftと開発元のSoftstar Entertainmentが2025年10月27日に発表したもので、2024年11月にSteamで先行配信されたPC版に続き、満を持して主要な家庭用ゲーム機に登場します。

スポンサーリンク

映画の恐怖を再構築する、もう一つの物語

本作の舞台は、原作映画でもすべての元凶となった謎めいた「陳家村」。プレイヤーは、この村で行方不明になった娘を探す母親「Jia Jun Lee」となり、禁忌と邪神のタブーに満ちた土地を探索します。映画の主人公リー・ルオナンとは異なる視点から描かれる本作は、映画では断片的にしか語られなかった村の秘密や儀式の裏側を、プレイヤー自身の足で踏み入ることで解き明かしていく、全く新しい物語です。

映画ファンにとっては、あの悪夢のような世界の深淵を覗き込むまたとない機会となり、初めてこの世界に触れるプレイヤーにとっては、独立した一つの完成された恐怖体験として、心に深く刻まれることになるでしょう。なぜ陳家村は外部から閉ざされ、人々は何を隠しているのか。娘の失踪は単なる偶然なのか、それとも村に渦巻く悪意に引き寄せられた必然なのか。その答えは、村の最も暗い場所に隠されています。

Steam版の公式PV

生き延びるためのゲームプレイ ― 探索、ステルス、そして儀式

陳家村での探索は、常に死と隣り合わせです。村全体に漂う息苦しいほどの狂気と、姿なき悪意ある存在が、プレイヤーの精神をじわじわと蝕んでいきます。生き延びるためには、ゲーム内に用意された様々な要素を駆使しなければなりません。

  • 探索とパズル:
    娘の行方を示す手がかりや、村の忌まわしい歴史を物語るアイテムを収集します。各エリアへ進むためには、環境を利用したパズルを解き明かす必要があり、プレイヤーの観察力と洞察力が試されます。
  • ステルス:
    邪悪な存在からの追跡を逃れるため、物陰に隠れたり、息を潜めたりすることが不可欠です。いつどこから現れるかわからない超自然的な脅威は、プレイヤーに絶え間ない緊張感を強います。
  • 儀式の実行:
    このゲームの最大の特徴は、呪いに対抗するための「儀式」です。村の各所で見つかるヒントを元に正しい儀式を行うことで、一時的に身を守ったり、新たな道を切り開いたりすることができます。しかし、手順を誤れば、さらに恐ろしい事態を招くかもしれません。

すべての始まりとなった原作映画『呪詛』

本作を理解する上で欠かせないのが、2022年にNetflixで配信され、世界中に衝撃を与えた原作映画『呪詛』です。台湾で実際に起きたカルト教団の事件に着想を得たこの作品は、主人公がビデオカメラを通して観客に語りかけ、「呪いを解くために協力してほしい」と懇願するファウンドフッテージ形式で描かれます。

劇中に登場する呪文「ホーホッシオンイーシーセンウーマ」と、独特な印を視聴者自身にも真似させることで、フィクションの境界線を曖昧にし、観る者すべてを物語の当事者として引きずり込むメタ的な構造が「史上最恐」と評される所以です。ゲーム版では、この呪文や仏母への信仰が、娘を救い、自らが生き残るための重要な鍵となる可能性が示唆されています。

製品情報と今後の展開

PC版の発売から約1年3ヶ月を経て、ついにコンソールへと展開される『呪詛』。より多くのプレイヤーが、あの禁断の村の恐怖を体験できることになります。

  • タイトル: 『呪詛』(Incantation)
  • 発売時期: 2026年第1四半期
  • プラットフォーム: PlayStation 5, Xbox Series, Nintendo Switch
  • 開発: Softstar Entertainment
  • パブリッシャー: eastasiasoft

海外では29.99ドルでの物理版の販売も予定されていますが、現時点で日本国内での販売形態や価格については発表されていません。

映画が仕掛けた呪いの連鎖は、ゲームという新たな媒体を得て、さらに深く、より個人的な恐怖へと進化を遂げます。あなたは邪神のタブーを破り、娘を救い出すことができるでしょうか。それとも、陳家村の新たな犠牲者となるのでしょうか。

出典

タイトルとURLをコピーしました