スクウェア・エニックスより12月の発売が予定されているPS4用ソフト『キングダムハーツHD2.8 ファイナルチャプタープロローグ』に関する野村哲也氏のインタビューが公開されました。E3 2016に出展されている『キングダムハーツ0.2 バースバイスリープ』のCam撮りプレイ映像とあわせてご紹介します。
- 『KH0.2』のボリュームは、過去作で言うところの“ワールド1つ分”くらいを想定している。“ワールド1つ分”の捉え方にもよると思うが、あっさり終わってしまうボリュームではないことは保証する。
- アクアが冒険する闇の世界は、闇に飲まれたワールドが溶け合っており、キャッスル・オブ・ドリーム以外のワールドも断片的に登場する。各エリアごとに仕掛けが用意されていて遊びごたえはかなりある。
- 『KH0.2』は、ベースとなるエンジンから全体の絵作りまで『KHIII』と同じ。バトルシステムも『KHIII』をベースにしている。もちろん『KHIII』には、ほかにも多くの要素が盛り込まれている。
- 過去作ではあえてライティングを使わない絵作りをしていたが、『KH0.2』と『KHIII』には使用している。キャラと背景のバランスの落とし所に苦労した。
- ベースのバトルシステムは、『KH』や『KHII』を引き継ぎつつ、『KHBbS』の要素などを組み込んでいる。魔法はMP消費式。
- ブリザドなら凍らせ、サンダーなら感電させる。地形への影響もあり、ブリザドを撃つと地面に氷の軌跡が残り、その上を滑って移動できる。
- 『KH0.2』も『KHIII』も全体的にマップは高低差を意識して作られている。思わずゾッとするような高さもある。
- 『KHドリームドロップディスタンス(3D)』は、2画面を1画面に作り変えるうえで試行錯誤が多かった。下画面でタッチやスライド操作を求める“リンクシステム”や“リアリティシフト”は、ぼたん同時押しなどの別操作に変更した。
- シリーズ初の試みとして『KH3D』は60フレームになっており、そこがオリジナルと根本的に異なる。ほか多少チューニングをしている。
- 仲間になるドリームイーターに新種を何体か追加した。
- 『KHキーバックカバー(χBC)』は、キャラがしっかりと登場し戦闘シーンもある。また、本作もまた『KHIII』と同じ仕様で作られている。
- 『KHχBC』は、各ユニオンの統率者(予知者)視点の物語。『KHキー』や『KHアンチェインドキー』でプレイヤーが活躍していた裏で、予知者たちは何を考え行動していたのか。『KHキー』もしくは『KHアンチェインドキー』をプレイしていれば、「もしかしてあの場面?」と時間軸が一致する場面もあると思う。
- 『KHχBC』の尺は全体で1時間以上にはなる。
- ゲームの中身は本当にファイナルチャプターで、『KHIII』のプロローグとなっており、『KHIII』を存分に楽しみたい人は『KH2.8』をプレイしてほしい。
- 当初構想していた『KHIII』のボリュームが大きすぎたため、『KHII』後の新たな旅立ちまでの経緯を切り分けて生まれたのが『KH3D』であり『KH0.2』なので、極論を言えば『KHIII』の旅はもう始まっている。
- 『KHχBC』も『KHIII』に関係してくる設定も描かれており、本当に『KH2.8』は『KHIII』のプロローグに位置する。
- 『すばらしきこのせかい』続編はスタッフ一同模索を続けており絶対ないとは言い切れない。