走った道がそのままコースに!『Mythic Kart Maker』――カートで走るだけで自分だけのサーキットが完成

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走りながらリアルタイムでコースを生成できる新作カートレース『Mythic Kart Maker』がSteamで開発中です。開発者が「気づかないうちに何時間もテストプレイしてしまった」と語るほど、走行軌跡でコースを描く行為そのものが楽しく、「走ること」と「作ること」が完全に一体化しています。

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走行軌跡がコースになる!『マリオメーカー』と融合したカートレース

インディーゲーム開発スタジオのDream Mix Gamesは、新作カートレースゲーム『Mythic Kart Maker』をSteamストアで公開しました。本作の最大の特徴は、プレイヤーがカートで走行した軌跡が、そのままレースコースとしてリアルタイムに生成されるというシステムです。

Steamストアページの説明によると、プレイヤーのカートはまるで「ブラシ」のような役割を果たします。何もない空間を走行することで、その軌跡に沿ってコースが描かれるように作られていきます。これにより、従来のコースエディターのように複雑な操作を覚える必要なく、直感的にコース制作を楽しめるよう設計されています。

直感的なコース作成を支える2つの仕組み

「走って楽しい」を保証する設計思想

開発者は「自然と走っていて気持ちの良いコースが出来上がる」と説明しており、「気づかないうちに何時間もテストプレイに費やしてしまった」と語るほど、コース作成とテストプレイがシームレスに一体化しています。何度も作り直したり、細かく調整したりする手間なく、自分の走りの感覚を頼りに創造できるのが大きな魅力です。

コントローラーで簡単配置「カルーセルシステム」

コースに設置する木やジャンプ台、エフェクトといったオブジェクトの配置も簡単です。本作では「カルーセルシステム」と呼ばれるUIが採用されており、コントローラーの十字キーやキーボードの矢印キーを使って、メニューを切り替えながら直感的にオブジェクトを選んで配置できます。複雑なショートカットキーを覚える必要はありません。

名作からの影響と独自の物理演算・世界観

開発者は本作について、「最高のカートレーサーたちの最も良い側面を融合させた」と語っています。ストアページでは具体的な名前こそ出していませんが、「有名な配管工」や「とあるバンディクー」、「青いハリネズミ」といった記述から、『マリオカート』シリーズや『クラッシュ・バンディクー レーシング』、『ソニック』シリーズのレースゲームから影響を受けていることが示唆されています。

一方で、開発者はこれらの名作から影響を受けつつも、『Mythic Kart Maker』は独自の世界観とキャラクターを持つ場所だと強調しています。ゲームの操作感も独自性を追求しており、ドリフトブーストは多くのゲームに見られる3段階式ではなく、ドリフトの長さに応じて効果が変動するスライダー式を採用。また、キャラクターごとの性能差はハンドリングではなく戦闘スキルに焦点を当てており、どのキャラクターでも快適なドライブが楽しめるよう調整されています。

今後のロードマップと早期アクセスについて

本作は現在、具体的なリリース日は未定ですが、準備が整い次第、Steamにて早期アクセスとして配信が開始される予定です。開発者によると、早期アクセスの期間は「最低でも1年」を想定しており、ゲームの進捗によっては延長される可能性もあるとのことです。価格についてはまだ発表されていません。

早期アクセス開始時点では、プレイ可能なゲームモードは「タイムアタック」のみとなります。また、開発者は海外掲示板Redditにて、将来的には俯瞰視点のエディターも追加する計画があると言及しています。なお、現時点では日本語には対応していませんが、今後のアップデートが待たれます。

出典

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