Naughty Dog、「クランチはもうしない」発言から1年以上で強制残業——『Intergalactic』開発遅延の報道

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Naughty Dogが新作『Intergalactic: The Heretic Prophet』の開発で、10月末から週8時間以上の残業を義務化しているとBloombergが報じました。同スタジオのQAリード(品質保証部門のリーダー)は2024年初頭に「もうクランチ(過重労働)はやらない」と述べており、1年以上を経ての方針転換となります。

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Bloomberg報道、社内デモ完成のため10月末から強制残業

Bloombergの報道によると、Naughty Dogは社内デモの完成に向けて、10月末から従業員に週8時間以上の追加勤務を義務づけています。

従業員には、週の総労働時間が60時間を超えないよう指示が出ているとのことです。

また、以前は週3日だった出社日数も週5日に増加しました。

複数の社内締切に失敗、2027年発売に向けた懸念

報道によれば、Naughty Dogは『Intergalactic』の開発で複数の社内締切に失敗しており、今回の強制残業はスケジュールを取り戻すための試みだといいます。

報道時点では、社内デモが最終段階に入り、大半のスタッフの残業と出社義務は終了したとされています。ただし、ゲームの発売は2027年のいつかと見られており、一部の従業員からは今後さらに状況が悪化するのではないかとの懸念も出ているとのことです。

「クランチはもうしない」——2024年初頭のQAリード発言と過去の批判

Naughty DogのQAリードであるPatrick Goss氏は2024年初頭、同スタジオが「クランチ(締切に向けた過重労働)するスタジオとしての評判がある」ことを認めた上で、「もうやらない」と述べていました。

しかしNaughty Dogは以前からクランチ問題を抱えていました。2020年にはKotakuが同スタジオの過酷な労働環境を報じています。『The Last of Us Part II』の開発に携わった開発者は当時、「素晴らしいクリエイティブ環境だ。でも家に帰れない」と語っていました——5年前の言葉です。

出典

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