スクウェア・エニックスが発表したPS4向けの『ニーア』新作プロジェクト。ディレクターにヨコオタロウ氏、キャラクターデザインに吉田明彦氏、楽曲に岡部啓一氏、そして開発にプラチナゲームズを迎えるという強力な布陣で開発が進行中の本作について、メインスタッフの面々が電撃オンラインのインタビューに応じました。
- 前作よりも未来の物語で、ゲシュタルトやレプリカントは出てこない。
- ニーアやヨナ、カイネといった前作キャラクターは名前程度なら登場する可能性あり。ただしエミールくんについては登場するとヨコオ氏が明言。また『DOD3』のアコールも名前だけは出てくるとのこと。さらに伏せ字で●●●●●●●も登場することが明かされます。これに電撃オンラインの記者は驚きのリアクションを見せています。
- ヨコオ氏いわく「前作を遊んでいなくてもなんの違和感もなく遊べる。というよりも、前作を遊んでいる人のほうが、より混乱する可能性が高い」「ある意味、ファンが想像しているような『ニーア』の続編にはなっていないのではないか。もしかすると、そのせいで怒るファンもうるかもしれない」
- 今回の物語を「ハッピーエンドだと思う」と話すヨコオ氏に対して、スクエニ斎藤プロデューサーとプラチナ田浦氏(ゲームデザインを担当)が「えっ!?」と驚きのリアクション。斎藤Pは「俺が見たシナリオのあそこから、どうやってハッピーエンドに持っていくわけ!?さっぱり予想がつかない」と困惑気味。そんな二人を尻目にヨコオ氏は「ハッピーエンドになりますって。そんな心配そうな顔をしなくても」となだめています。
- ロボット山が登場する。ただし前作と同様の場所として登場するかどうかは不明。
- コンセプアートに描かれている荒れ果てた都市は新宿ではない。
- ロボットが佇む廃墟のような場所はショッピングモール。ほか荒廃したテーマパークなど、本作には廃墟ばかりが出てくるとのこと。
- 森に囲まれたコンセプトアートは、開発段階では“森の城”と呼ばれている。
- ティザームービーの中で提示された天使文字を翻訳すると判明する3つの単語「●●●●● ●● ●●●」(インタビューでは伏せられていますが「ニンギョウ ヒト キカイ(人形・人・機械)」と翻訳できます)が何を意味するかは秘密とのこと。
- ゲームが得意ではなくてもクリア可能、なおかつアクションとして楽しめるバランスに仕上げる。これが今回のプロジェクトの肝になると思っている。とプラチナ田浦氏。
- プラチナゲームズにも『ニーア』大好きなスタッフがおり、前作をものすごく尊重しながら制作している。詳細は言えないが本作はすごく『ニーア』。感覚的には前作のゲーム性を土台としてしっかり残しつつ、アクション部分の楽しさが上積みされているようなイメージ。
- 前作に引き続きシューティング要素を導入。ただ、前作ほど多彩なゲーム性を取り入れることはない予定。
- 色々な武器が登場し、ウェポンストーリーも実装予定。
- 複数のプレイアブルキャラクターが存在。それらを切り替えながら戦っていく。(※海外インタビューによるとプレイアブルキャラクターは3人)
- プレイアブルキャラクターはいつでも任意に切り替えられるものではなく、例えば周回プレイ時など、ゲームの進行状況に応じて変更するスタイルで考えている。
- 周回要素は前作とは違った作りになっている。
- 同じ武器でも使うキャラによってアクションが変化する。コンボが気持よく繋がるように細かく調整中。
- イノシシ以外の乗り物も登場する。
- キャラクターデザインの依頼を受けた吉田明彦氏は、所属するサイデザイネイションの社内案件だけで手一杯の状況だったが、女性スタッフの中に熱狂的な『ニーア』ファンがいること、そして社長までもが『ニーア』の大ファンだったことが影響して、オファーを受けることになった。
- ある部分がとても残念なイケメンキャラクターが登場する。
- 前作で素晴らしい歌声を聞かせてくれた歌姫エミ・エヴァンスさんは新作にも参加する。
- 「スマホ向けやPS Vita向けの新作などたくさんのアイデアがあったが、『ニーア』は思い入れの強い作品なので妥協したくなかった。スタッフも最強の布陣を揃え、とにかく本気でやってみようという気持ちで臨んでいる」と斎藤P。
- 「『ニーア』という作品は、ある意味、作品の出来以上に評価されている。正直なところ得体がしれない。何がそこまで多くの人を引きつけたのか、作り手である我々の方が把握していない。ですから、前作にあったであろうその“何か”を、新作で再現できる気はしない。だからこそ、前作とは一味も二味も違う新しい『ニーア』になると思う」とヨコオ氏。
- すでにシナリオやプロットはほぼ組み上がっており、前作以上にヨコオワールド全開な内容になっている。