人気ホラーゲーム『SIREN』シリーズのディレクターである外山圭一郎氏が、サイバーコネクトツー公式YouTubeチャンネルの「絶望禁止バラエティー『ぴろライブ!』」に出演し、当時の裏話を語りました。
外山圭一郎氏が語る『SIREN』裏話
- 『SIREN』プロジェクトの最初期メンバーは2人。その後、徐々に増えていった。開発期間は2年半くらい。
- (PS2が発売したばかりの頃は、開発期間1年と言われているものが多かった中で、それは期待されていたのでは?)当時は開発状況を見ながら「足りないなら足すしかないよね」という感じで開発期間を伸ばしていた。PS2時代はサークルの延長というか、仲間内で作っているノリがまだギリギリ許されていた。
- 発売後はすごくナーバスに。PS2時代から“良いもの・面白いものを作れば絶対に当たる・注目される”というのが難しくなってきたことや、PS1時代と比べて大きく増した開発費による収支的な問題などが原因。もともと「自分の好きな仕事で何かを成すもの」みたいな思い込みがあったが、「違うのかも知れない。俺、一発屋で終わるのかも…。それ以降何も作らせてもらえなくなるかも」という不安と恐怖に苛まれた。
- その時はプロデューサーの「一発ねぇやつがいるんだからさ~」という言葉で気が楽になった。
- 『SIREN』の理不尽な難易度が原因となり、2chなどで「期待してたけどクソゲーだった」という話題で盛り上がってしまった。それを見て絶望的な気分になり不眠の症状も。
- しかし、「これ、考えてこうなってるっぽくね?」という意見が徐々に現れはじめ、開発側の意図が伝わっていたことが分かって救われた。
- 『SIREN』の初動は目標に全然届かない数字だったが、「CM放送中止」(CMはこちら)の報道があってから、問い合わせが殺到し欠品状態に。
- 放送中止になったCMはネタバレのシーンだった為、話し合いの段階では大反対した。しかし、宣伝担当から「ネタバレだけど、これ以上に刺さるシーンはない」と説得されて渋々承諾した。