アトラスは、2019年11月28日に発売したPS4用ソフト『十三機兵防衛圏』について、「品薄のお詫びとお知らせ」を発表しました。現在多くの販売店にて品切れや品薄になっている状況について謝罪しており、パッケージ通常版は順次出荷を行っていると報告しています。なお、リピート出荷中のパッケージ版にもPS4『プリンセスクラウン 復刻版』(DLC)を含む「4大先着購入特典」が付属しているとのことです。
『十三機兵防衛圏』は、『オーディンスフィア』『朧村正』『ドラゴンズクラウン』などで知られるヴァニラウェアが開発を手掛けたドラマチックアドベンチャー。1980年代の架空の日本を舞台に、滅びの運命に抗う13人の少年少女を描く群像劇であり、巨大ロボット機兵で迫りくる敵の群れを撃退するシミュレーションバトルも用意されています。
発売直後の売れ行きは芳しく無く、ディレクター神谷盛治氏はインタビューで「ビッグタイトルに挟まれ、なおかつ説明しにくいゲームということもあり、やはり売れなかったか…と落胆した」と、正直な心情を吐露。しかし、その一方で「ユーザーから高く評価してもらえたことで、アトラスさんには申し訳ないが救われた気持ち」としつつ、「口コミで広がってもっとたくさん売れれば、アトラスさんもセガさんも喜ぶ」と願望を述べていました。
そんな中、『星のカービィ』や『大乱闘スマッシュブラザーズ』などで知られる人気クリエイター桜井政博氏がファミ通に連載しているコラムで『十三機兵防衛圏』を大絶賛。その内容の一部は当ブログでも紹介しており、3000RTを超える反響がありました。また、電ファミニコゲーマーも「狂気的に傑作すぎ」「クリエイティブの結晶」などと賛美するレビュー記事を投下。こちらは現在5000RTを超え、まだまだ伸びています。
このほかにも、ゲームクリエイターや作家、そしてもちろん一般ユーザーからも本作を褒め称える感想が多数ツイートされたことにより、凄まじい勢いで口コミが加速。ついには「やはり売れなかった…」とディレクターを落胆させていた厳しい販売状況は、品薄の謝罪をするまでに好転。神谷ディレクターの願いは成就したと言えそうです。
『十三機兵防衛圏』のゲームとしての面白さは折り紙付きであり、新たに購入したユーザーからのさらなる口コミ効果も十分期待できることから、今後もまだまだ売り上げを伸ばしていく可能性がありそうです。