スパイク・チュンソフトは、Switch/PS4/Xbox One/PC向けミステリーアドベンチャー『AI: ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ』を6月23日に発売すると発表しました。なお、Steam版は6月25日に発売予定です。価格は未定。発表にあわせてストーリートレーラーも公開しています。
『AI: ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ』について
ストーリートレーラー
事件の始まりを描く、ストーリートレーラーが公開。本作の主人公である“みずき”と“龍木”の周りで発生する不可解な連続殺人事件。過去と未来、夢と現実が交差するとき、明らかになる真実とは?
ゲーム概要
科学技術の発達した近未来が舞台となる、ミステリーアドベンチャー『AI: ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ』。警視庁特殊捜査班ABIS(アビス)の若き捜査官・みずきと龍木の視点から事件を調査し、謎に包まれた連続猟奇殺人事件の真相を暴け!
最初に「右側半分の死体」が発見されたのは、今から6年前のことだった。当時、どれだけ捜索しても「左側半分」は発見されることはなかった。
それから6年後、行方がわからなかった「死体の左側」が発見される。その「左側」はまったく腐敗しておらず、ついさっきまで生きていたかのようだった。
新たに任命されたABIS特別捜査官・みずきは、自律制御型AIロボットのアイボゥと共に、この「ハーフボディ連続殺人事件」の調査を始める….
本作のシナリオを手掛ける打越鋼太郎氏のメッセージ
『AI: ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ』のテーマについて
ふたつでひとつ。対をなす2つのものがゲーム全体のメインテーマとなります。たとえば陰陽だったり、雌雄だったり、二重螺旋だったり……。あるいは愛と憎しみもそのうちのひとつかもしれません。
タイトルの「AI」には日本語の「愛」の意味も込められています。なので、前作同様に本作でも様々な種類の愛の物語が展開していくことになります。家族愛や異性に対する愛、その種の枠組みにとらわれない愛の形も中にはあるでしょう。それらに加えて本作では、愛と相対するもの、憎しみについても深く掘り下げられています。半分の死体から始まる愛憎のミステリー。とくとご堪能ください。
本作の主人公について
本作は、前作のキャラクター・みずきと新キャラクター・龍木(りゅうき)のダブル主人公で物語が進んでいきます。上述したテーマから、主人公をふたりにしようというのは構想の初期段階で決まっていました。そのうちのひとりをみずきにしようというのも最初から……。前作で一番人気のキャラクターでしたし、僕自身も彼女の成長した姿を書きたいと思っていました。
では、もうひとりについてはどうするか? 当然のことながら、前作の主人公である伊達のことを真っ先に思い浮かべました。ですが、伊達とみずきの物語にしてしまうと、前作の色が濃くなりすぎて、本作から始めてみようというプレイヤーにはちょっととっつきにくいかなと……。そこで既存キャラクターと新規のキャラクターを織り交ぜることで、誰でもすんなりと作品世界に入り込めるようにしました。
前作の主人公・伊達について
伊達ももちろん登場します。それもちょい役ではなく、かなり重要な役割を担うキャラクターとして……。なので、伊達ファンの皆さん、どうかご安心ください! 本作では前作以上にかっこいい伊達を(あるいはかっこ悪い伊達を)ご覧になっていただけるかと思います。楽しみにしていてください。
本作から初めてプレイする方に向けたメッセージ
1作目の『AI: ソムニウムファイル』をプレイしていなくてもまったく問題ありません。まず、ゲーム内で起こる事件は1作目とはなんの関係もありません。また、基本的に事件に関係してくるのは、新規のキャラクターがメインなので「新たな事件に直面し、解決する」という意味で、前作のプレイヤーと新規のプレイヤーは完全に等しい立場になります。
前作の主要キャラクターは引き続き登場しますが、設定や関係性についてはきちんと説明されますし、前作を知らないと理解できないネタというのはほとんどないと思います。それから1作目の重要なネタバレも本作ではしていません。なので、本作をプレイしてから前作をプレイするというスタイルも全然アリです。同時に「前作のプレイヤーに対してのみ、前作の情報を開示する」という特殊な仕掛けが施してあるので、前作のプレイヤーはより深く物語を楽しんでいただけること請け合いです。なんて親切な作りなんでしょう!
ファンの方に向けたメッセージ
まず、1作目である『AI: ソムニウムファイル』のファンの皆さん。本作ではみずきが大活躍します。もちろんイリスも応太もママも猛馬も登場しますし、前作のノリは健在です。前作を気に入っていただけたなら、本作も必ずやご満足いただけることでしょう。続編が制作できたのは皆さんのおかげです。本当にありがとうございます!
ビジュアルノベルファンの皆さん。これぞビジュアルノベルと言うべき、ビジュアルノベルの醍醐味を凝縮したタイトルができました。しかもこのゲームには、キャラクターを操って夢の中を探索するソムニウムパート(と、まだ言えないもうひとつのパート)が存在します。ソムニウムパートは、前作に輪をかけて一段とパワーアップ! 超絶的に面白いので、乞うご期待です!
最後に打越ファンの皆さん。お待たせしました。新作です。本作は前作に比べて、思考を刺激するような要素が数多く含まれています。その意味で、「ZERO ESCAPE シリーズ」のファンの皆さんには絶対に気に入っていただけると思います。またミステリーもののADVゲームとしても自信作です。謎が謎を呼ぶ展開、ねじりにねじったツイストの嵐にぜひ巻き込まれてみてください!