Ubisoft、大型未発表タイトルの開発を延期へ ─ 品質重視の姿勢鮮明に

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Ubisoftは、複数の未発表大型タイトルの開発を延期し、品質向上を図る方針を明らかにしました。『プリンス・オブ・ペルシャ:時間の砂』リメイクは2026年3月末までに発売予定とされています。

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Ubisoft、大型タイトルの開発を延期 ― 品質向上を優先

Ubisoftは最新の決算報告にて、未発表の複数の大型タイトルについて、開発スケジュールを見直し、追加の開発期間を設ける決定を下したことを明らかにしました。この判断は「最大級のプロジェクトに最適な成功条件を整えるため」としており、今後のラインアップの品質向上を重視する姿勢が示されています。

具体的なタイトル名には言及されていませんが、Ubisoftは同文書内で『アサシン クリード シャドウズ』の例を引き合いに出し、過去の延期が作品の質に良い影響を与えたと評価しています。これにより、次年度(2026-2027)以降の成長を見込んでいるとしています。

対象タイトルは「最大級フランチャイズ」

延期の対象についてUbisoftは明示していないものの、文脈からは『アサシン クリード』『ファークライ』『レインボーシックス』『ゴーストリコン』などの主要IPが該当する可能性が指摘されています。

『プリンス・オブ・ペルシャ:時間の砂』リメイクは進展中

一方で、かねてより開発が難航していた『プリンス・オブ・ペルシャ:時間の砂』リメイク版ついては、2026年3月末までに発売予定であることが改めて明言されました。このプロジェクトは当初2021年1月に発売を予定していたものの、複数回の延期と開発スタジオの移管を経て、現在はUbisoftモントリオールが開発を担当しています。

また、直近のトレーラーでは「Remake」の表記が削除されており、正式タイトルが変更された可能性も報じられています。

Tencentが25%出資 ― 3大IP軸に新子会社設立

Ubisoftは今回の方針と並行して、『アサシン クリード』『ファークライ』『レインボーシックス』を中心に据えた新たな子会社を設立することを発表しました。この新会社にはTencentが約25%の出資比率で参加しており、総額は11億6千万ユーロ規模に上ると伝えられています。

新子会社は、物語主導型のソロ体験の品質向上や、ライブサービスの拡充モバイル・中国市場への進出を重点施策として掲げており、Ubisoftの戦略的再編成の中核を担う存在となりそうです。

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