ソニーがテンセント提訴 ─ Horizon酷似ゲーム巡り知財訴訟へ

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Sony Interactive Entertainment(SIE)は7月28日、中国の大手IT企業テンセントに対し、同社開発の新作ゲーム『Light of Motiram』が『Horizon』シリーズの知的財産権を侵害しているとして、米カリフォルニア州連邦裁判所に提訴しました。

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訴訟の争点:「奴隷的模倣」との主張

Sonyは訴状で『Light of Motiram』を「slavish clone(奴隷的模倣)」と表現し、以下の要素が『Horizon』シリーズと同一であると主張しています。

  • ゲームプレイシステム
  • ストーリーテーマ
  • アーティスティック要素

『Light of Motiram』は、テンセント傘下のPolaris Quest開発によるオープンワールドサバイバルクラフトゲームです。機械化された動物「メカニマル」が登場する世界で、最大10人での協力プレイが可能。PC(Steam、Epic Games Store)とモバイル(iOS、Android)での配信を予定しています。

比較動画

参考資料として、『Light of Motiram』と『Horizon』の比較動画を掲載します。

協業提案から単独開発への経緯

訴状によると、テンセントは2024年に『Horizon』シリーズでの新作ゲーム協業をSonyに提案していました。Sony側がこの提案を拒否した後、テンセントは同年11月に『Light of Motiram』を発表しています。

海外メディアでは同作品を『Horizon』の「knock-off(模倣品)」と評価。一部では「Horizon Zero Originality」と揶揄する報道も見られました。

求める救済措置と損害賠償

Sonyは裁判所に以下を求めています。

金銭的救済

  • 『Horizon』フランチャイズ各作品につき最大15万ドルの法定損害賠償
  • Sonyが実際に被った損害の補償

差し止め措置

  • テンセントによる知的財産権侵害行為の停止命令

陪審員裁判での審理も要求しています。

Sony社内の対応に矛盾

2024年11月、Sony Interactive Entertainment上海の公式SNSアカウント(Weibo、Bilibili)で『Light of Motiram』のPlayStation 5版リリースが告知されていました。現在これらの投稿は削除されていますが、Weiboの投稿内容はArchive.orgで確認できます。

『Horizon』シリーズの商業価値

『Horizon Zero Dawn』(2017年発売)は全世界で2,000万本以上を売り上げ、PlayStation(PS4、PS5)の主力タイトルとして確立されています。続編『Horizon Forbidden West』も発売済みです。

両社の現在の対応

テンセント、Sony両社ともReuters取材に対する即座のコメントは控えています。『Light of Motiram』の開発は継続中とされていますが、今回の訴訟による影響は不明です。


出典

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