『仁王3』α体験版フィードバック結果公開:90%超の高評価と製品版に向けた包括的改善計画

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コーエーテクモゲームスは、2025年6月5日から18日にかけて実施した『仁王3』α体験版について、プレイヤーアンケートの集計結果と製品版リリースに向けた詳細な改善計画を発表しました。世界各地から寄せられたフィードバックを基に、ゲーム体験の向上を目指した具体的な調整方針が明らかになっています。

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プレイヤー評価の全体動向

アンケート結果によると、体験版の総合評価において「Positive」評価が90.9%に達し、「Average」が6.4%、「Negative」が2.7%という高い満足度を記録しました。この数値は、開発段階での完成度の高さを示すものとなっています。

要素別の評価では、BGM・サウンドエフェクトが85.1%の「Positive」評価を獲得し、最も高い支持を集めました。続いてステージデザインが84.5%、協力プレイ機能「常世同行」が80.1%と、ゲームの主要要素が軒並み高評価を得ています。

新システムとして導入されたサムライスタイルは80.5%、ニンジャスタイルは80.1%がそれぞれ「Positive」評価を付けており、戦闘スタイルの多様性が評価されています。ただし、両スタイルの特徴の違いや切り替え機能については70.6%の評価に留まり、システム理解の促進が課題として浮上しています。

難易度設定については、「丁度よい」との回答が56.0%を占める一方、「難しい」と感じたプレイヤーが32.0%存在し、シリーズの特徴である高難易度を維持しながらもアクセシビリティの向上が求められています。

操作性とアクションシステムの改善方針

開発チームは、プレイヤーから要望の多かった操作方法の改善を最優先課題として位置づけています。具体的には、スティック入力と組み合わせる武技の出しやすさを向上させるとともに、ボタン入力での武技発動オプションを新たに追加します。

守護霊技については、別入力での発動を可能にするオプションの実装や、キャンセルタイミングの早期化による上方調整が予定されています。また、九十九化身中に武技を使用可能にする変更により、戦闘中の選択肢が拡大されます。

転心・大技返しシステムでは、ボタンの短押し・長押しによる使い分けをスキルからオプション設定に変更し、より直感的な操作を実現します。さらに、仙薬使用動作の高速化や使役符の移動中使用対応など、アクション全般の快適性向上が図られます。

敵キャラクターとステージデザインの調整

敵の難易度調整については、緊張感を保ちながらも理不尽さを排除する方針が示されています。一部敵キャラクターの過度なアクション性能やHP数値の下方修正が実施され、より戦略的な戦闘体験の提供を目指します。

特に地獄蜂については、ジャンプ攻撃が届かない高度への移動を制限し、忍術の命中精度向上のための移動速度と思考パターンの調整が行われます。また、敵の追跡性能を適切なレベルに調整することで、プレイヤーが戦術的撤退を選択できる環境を整備します。

ステージデザイン面では、グローバルイルミネーション(GI)表現の強化により視覚品質を向上させるとともに、過度なフォグ効果の軽減や質感表現の改善を実施します。暗所での視認性改善や探索可能エリアの明確化により、プレイヤーの迷いを軽減する取り組みも進められます。

UI・育成システム・マルチプレイの強化

ユーザーインターフェースについては、メニューのレスポンス改善を中心とした全面的な見直しが計画されています。武技ツリーの構成とデザインを刷新し、見やすさとわかりやすさを向上させるほか、装備画面や奉納画面にフィルタリング機能を追加します。

育成要素では、アイテム所持数の上限引き上げとともに、サムライ・ニンジャ両スタイル間のパラメータ調整を実施します。武器が参照するパラメータを両スタイルで一致させるスキルの追加により、育成の効率性が向上します。

マルチプレイ機能「常世同行」については、高い評価を受けているものの、マッチング精度の向上とオンラインプレイの安定性強化が予定されています。フレンド限定ルーム機能やフレンド作成ルームの検索機能を新たに追加し、プレイヤー間の連携を促進します。

体験版クリア特典の継承について

α体験版をクリアしたプレイヤーは、製品版において特典を受け取ることができます。ただし、特典の受け取りには体験版のクリア済みセーブデータの保持が必要となります。体験版のゲームデータ自体は削除しても問題ありませんが、セーブデータは製品版リリースまで保存しておく必要があります。

製品版に向けた今後の展開

開発チームは「いただいたご期待に応えられるよう改善を進める」との方針を示しており、今回のフィードバックレポートに基づいた調整作業が本格化します。描画最適化によるフレームレート安定化、ローカライズ品質の向上、各種不具合の修正も並行して進められ、製品版の完成度向上が図られます。

今回公開された改善計画は、プレイヤーコミュニティとの対話を重視する開発姿勢を示すものであり、高い総合評価を維持しながら指摘された課題への対応により、シリーズファンと新規プレイヤー双方にとって満足度の高い作品となることが見込まれます。


出典: 『仁王3』α体験版フィードバックレポート(2025年6月5日-18日配信期間実施)

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