「人は死ぬんやな」小島秀夫監督、ソニーとのコラボで挑む新世代諜報アクション『PHYSINT(Working Title)』の開発を決意した経緯を語る

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2月1日の「State of Play」に登場した小島秀夫監督は、新世代のアクション・エスピオナージ(諜報)・ゲーム『PHYSINT(仮)』を準備中であると発表。そして「最先端のテクノロジーと映画やゲームを問わず、世界中の才能を集結して創る予定です。もちろんインタラクティブな“ゲーム”ですが、ルック・物語・テーマ・キャスト・演技・ファッション・サウンド等、どれをとっても“映画”とも言える次のレベルのデジタルエンターテインメントを狙います」と話しました。

小島監督が手掛ける“諜報アクション”ということで、『メタルギア』を連想するゲーマーは多いと思いますが、本日公開された「Hideo Tube(ヒデチュー):特別版」の中で、まさにそこに切り込むシーンがありました。

番組のMCを担当した宇内梨沙アナウンサーが『PHYSINT』について、「コジマプロダクションで新たな『メタルギア』を?」という直球な質問を投げかけると、小島監督は次のように回答しました。

何かと言いますと、新しいスパイアクションをソニーと一緒に作りますと。ゲームなんですけど、映画でもあるという作品なので、ソニー・ピクチャーズもいる。ゲームではあるんですけど、そのプレイ画面をお母さんが見たら映画を見てる感じ。どこまで行けるかは分かりませんけど。

なぜそれを作るのか?そもそも独立したんで、新しいことをしたいから、チャレンジで『Death Stranding』を作りました。フランチャイズ化するので『Death Stranding 2』を作ってます。もっと新しいことをしたいので『OD』もやってます。新しい企画はいっぱいあったんですけど、この8年ぐらい毎日世界中のユーザーからSNSで『メタルギア』を作ってくれと言われる。

2020年にちょっと体を壊しまして。コロナもあったんで、すごい孤立しながら体壊して。とある手術もしたんですけど、その時に「もう無理や」と。ゲームを作れないくらいに落ちて。遺書みたいなものも書いてたんですけど。で、「人は死ぬんやな」って、その時分かって。 あと、去年60歳になったんで、あと10年で70歳。生涯現役で行きたいんですけど、とは言えユーザーがこんなに望んでるなら順番を入れ替えて、新しいこともするけど、とりあえず諜報アクションを作ろうと決意したっていうのがあります。

ハリウッドからいろんな映画のオファーがいっぱい来てて、ずっと断ってたんですけど。会社作ってしまったんで、映画撮ってると1、2年留守にするじゃないですか?そしたら会社潰れるんで。仕方ないな、どうしようかな?と悩んでて。そんな時にデル・トロ監督に相談したら「秀夫が作ってるのは既に映画だから今のままでいい」と言われたんで、あっそうか、ということで。いろんなクリエイターとやるつもりなんで。出力がゲームなだけであって、そこはあまり変わらない。

(※ 読みやすくするため一部編集を加えています)

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