スクウェア・エニックスより12月15日の発売が予定されているPS Vita用ソフト『サガ スカーレットグレイス』の実機プレイがTGS2016ステージで披露されました。
実機プレイで使われた主人公は、河津氏いわくヤンキー系という農民の青年レオナルド。2Dっぽく表現されたフィールドを自由に歩き回ることができ、建物や街など重要なオブジェに近づくとポップアップするという見た目に楽しい演出が用意。オブジェに重なれば、その場所の名前や説明が表示されます。
ワールドマップも公開。世界は20個ほどのエリアに分かれており、はじめから各エリアの名前や情報を確認することができます。
今作ではシンボルエンカウンターを廃止しており、特定の場所に訪れることでバトルが発生。バトル前に、勝利時に獲得できる通常報酬や条件を満たせば追加で貰えるボーナス報酬、バトル難易度、加えて過去に戦ったことがあれば出現する敵の名前といった各種情報を確認することができます。これは今作のコンセプトが「すべての情報を先に渡して、判断してもらう」ことだからだそうです。ちなみに、バトル前に確認できる報酬以外にも、敵が直接アクセサリや武器を落とす場合もあるとのこと。
戦闘前にはバトルメンバーの編集など戦闘準備が可能。バトルが始まると、画面下にタイムラインが現れます。これは、敵を含めた全キャラクターの行動順を示すもので、敵がどのようなアクションをするかも事前に確認できます。プレイヤーはこの情報を頼りに、どう行動するかを詰将棋のように考えていくことになります。河津氏は「このゲームのバトルは全然サクサク進みません。とにかくしっかりバトルしてもらう。コマンドをしっかり選んで戦ってもらうのが趣旨です」と説明。市川プロデューサーは「個々のバトルがボス戦みたい」と感想を述べていました。
戦闘時の行動には、星マークの個数で表示されるBPを消費します。BPはパーティ全体で共有しているため、誰かが大技を使って大量に消費すると、他キャラは防御しかできないということもあります。BPの総量はターン経過に伴い増加していくので、戦闘が進むほど大技が飛び交う派手なバトル展開になっていく模様。なお、陣形によっては最初から多くのBPを持っている場合もあるようです。
また「連撃」という要素も。連撃が発動すると与ダメージが増えるだけでなく、連撃に参加したメンバーの消費BPが減少するというメリットもあります。
キャラクターの育成に関する情報として「ロール」も判明。ロールはキャラクターに設定することで様々な効果を発動するスキルのようなもの。例えば、初期行動順が大きくアップするが狙われやすくなってしまう「鉄砲玉」や、斬・打・突の威力がアップする「果敢」、筋力が大きくアップする「力自慢」などがあります。ロールは一部を除いて全キャラ共通となっており、特定の技を覚えていることが修得の条件です。
ほか…。
- 鍛冶屋では、バトル報酬として得た素材を使って装備品の強化をすることが可能。
- 武器固有の技もある。
- パーティーに加わるキャラクターは総勢70人くらい。過去作にあった制約はなくし、何人でもパーティに加えられる。
- 減少したLPはバトルメンバーから外して控えにまわすことで徐々に回復する。
- フィールド上で発生する多種多様なイベントの数々を探すことも楽しみのひとつ。
- 各キャラの導入や展開は全く違うが、ラスボスは一体だけ。目指すところはひとつ。
- エンディングまでのプレイ時間は50時間。4人やると200時間に及ぶ。「長すぎるので短くしたい」と河津氏。