初代『スターフォックス』のプログラマーとして知られるGiles Goddard氏が率いるChuhai Labsは、レールシューティング『Wild Blue Skies』を開発中です。2025年11月25日現在、IGNがステージ2「Hurricane」のフルゲームプレイ映像を公開しています。海外メディアは本作を”スターフォックスの精神的後継”として紹介しており、シリーズ新作が約10年途絶えているなかで注目を集めています。
初代スターフォックス開発者が手がける新作
Giles Goddard氏は、1993年発売の初代『スターフォックス』にプログラマーとして参加した人物です。『スーパーマリオ64』のタイトル画面で動かせるマリオの顔も同氏の代表的な仕事として知られています。現在は自身が設立したChuhai Labsを率いており、『Wild Blue Skies』の開発を進めています。
本作はHumble Gamesがパブリッシャーを務め、PC(Steam)向けにリリース予定です。発売日は現時点で未定。各種メディアでは、擬人化された動物パイロットや空中戦、ボス戦といった要素を理由に「精神的後継(spiritual successor)」という文脈で語られる場面が目立ちます。
ステージ2「Hurricane」映像で見えたゲームプレイ
IGNが公開した映像では、ステージ2「Hurricane」の全容が確認できます。嵐のなかを飛行しながら敵と戦うステージ構成で、空中戦の演出や進行テンポにスターフォックスを想起させる作りになっています。
プレイヤーが操るのは犬型パイロットのBowie Stray。仲間にはChuck、Roe、Thorneの3人が同行し、ステージ中の掛け合いが進行のアクセントになります。海外メディアの報道では、Thorneが「スリッピー・トード的な役回り」と表現されるなど、編隊の役割分担が明確に描かれている点も特徴です。また、Fox McCloud風のバレルロールや、複数バイオームを巡るステージ構成など、今後の拡張を感じさせる要素も示されています。
スターフォックスシリーズの現状と本作の立ち位置
任天堂の『スターフォックス』シリーズは、2016年4月にWii U向けに発売された『スターフォックス ゼロ』を最後に、新作が登場していません。Nintendo Switch世代では完全新作が確認されておらず、シリーズの新作は長く途絶えたままです。
近年は、スターフォックスを連想させるインディー作品も見られます。2025年にはSteamで『Whisker Squadron: Survivor』が正式リリースされており、猫型パイロットが活躍するレールシューター系ローグライトとしてメディアでも取り上げられてきました。『Wild Blue Skies』は、初代スターフォックスの開発者自身が手がけるオンレール空戦ゲームとして、この流れの中でもとくにシリーズとの関係性が意識されやすいタイトルになっています。




