協力型サバイバルアクション『ELDEN RING NIGHTREIGN(エルデンリング ナイトレイン)』のバトルの戦略性や新要素、ネットワークテストからの改善点を開発者が詳しく語りました。
『ELDEN RING NIGHTREIGN』が挑む協力型サバイバルアクションの新境地
『ELDEN RING NIGHTREIGN』(以下、ナイトレイン)は、フロム・ソフトウェアが開発し、2025年5月30日に発売予定のタイトルです。世界累計出荷本数3,000万本を誇る『ELDEN RING』のスピンオフ作品で、協力型サバイバルアクションとして設計されています。プレイヤーは他プレイヤーと協力し、個性豊かなキャラクターを操作して新たな脅威に挑みます。本作は『ELDEN RING』の要素を継承しつつ、ゲームデザインを大幅に刷新し、独自のプレイ体験を提供します。
バトル中心のゲームデザイン
本作のディレクターを務める石崎淳也氏は、バトルをゲームの中心に据えたデザインを強調しています。最終ボス「夜の王」を倒すことを目標に、ビルドやマップの要素がバトルの駆け引きを強化するよう配置されています。『ELDEN RING』本編のバトルデザインを基盤としつつ、毎回異なる展開やプロセスが特徴です。石崎氏は「芯の部分は同じ」と述べ、シリーズの重厚な戦闘体験を維持しつつ、新たな遊びを提供する意図を明かしました。
3人協力マルチプレイの最適化
ナイトレインは3人協力のマルチプレイを前提としています。石崎氏は、敵との駆け引きの面白さを保ちつつ、バトルの広がりや予期せぬ展開を実現するため、3人が最適な人数と判断したと説明。過剰な人数はシリーズの手応えを損なうため、バランスを考慮した結果です。1セッションのプレイ時間は約40分で、探索や戦闘、選択の積み重ねによる濃密な体験を目指しています。
独自の蘇生システムと操作性の工夫
本作は、瀕死の仲間を攻撃することで救助するユニークな蘇生システムを採用。攻撃アクションを活用したアイデアで、駆け引きの幅を広げ、視覚的な面白さも加えています。また、ゲームスピードの速さに合わせ、HP回復を□ボタンに限定し、アイテム操作を方向キーに割り当てるなど、操作性を最適化。FP回復の聖杯瓶は廃止し、FPを特別なリソースとして強調することで、戦略的な使用を促しています。
キャラクターとやり込み要素
プレイアブルキャラクターは8人で、ビルドのアーキタイプとファンタジーのロールタイプを基に設計されています。例えば、遺灰を活用した戦略的なキャラクターも登場。ネットワークテストでは4人が使用可能で、製品版ではさらに多様な個性が追加されます。永続的な強化要素「遺物」は、組み合わせ次第で最大200%の効果を発揮し、プレイヤーの戦略やプレイスタイルの変化を促します。ゲーム内通貨「マーク」は、遺物や台座の購入に使用でき、1回の出撃で1~2個のアイテム購入が可能な設計です。
ネットワークテストのフィードバックと調整
2024年2月のネットワークテストでは、ユーザーの突破率が想定以上に高く、攻略の熱心さが印象的でした。一方で、マップやアクションのわかりづらさが課題として挙がり、製品版では情報の可視化や自然な理解を促進する調整を実施。難易度は進むほど手応えが増すバランスに改良され、夜の王「グラディウス」も強化されています。攻略パターンの固定化を防ぐため、ボスの属性弱点が可視化され、臨機応変な立ち回りを促す設計が採用されています。
世界観と『ELDEN RING』との関係
ナイトレインの舞台「リムベルド」は、『ELDEN RING』本編とは別のパラレルワールドです。本編のストーリーや隠し要素を明かすことはなく、既存プレイヤーが気づく「if」の要素を散りばめています。石崎氏は、本編未プレイでも楽しめる手応えのあるゲームを目指したと述べ、幅広いユーザーに訴求する設計を強調しました。
ELDEN RING NIGHTREIGN ゲーム紹介トレーラー【2025.5】
情報元:PlayStation.Blog




