『ウィッチャー4』圧巻の技術デモ公開。シリ主役の次世代オープンワールドがUE5で描かれる

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Epic GamesとCD Projektは、Unreal Engine 5.6を使用した『The Witcher 4』の技術デモを、2025年6月3日の「State of Unreal」で公開しました。本デモはゲーム本編ではなく、技術的可能性を示すものであり、シリが未踏の地コヴィリを探索する様子が描かれています。映像はPlayStation 5のベースモデルで60fps動作、レイトレーシングにも対応しています。CD Projektは本作を2027年以降に発売予定とし、新たな三部作の第一作として位置づけています。

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UE5が支える次世代技術と描写

PS5で60fps動作する技術デモ

今回のデモでは、シリがコヴィリの市場を探索する様子が描かれました。シーン内には300体の個別にアニメーションされたNPCが登場し、Unreal Engine 5.6の最新機能が活用されています。映像はPlayStation 5のベースモデル上で60fps・レイトレーシング対応で動作しているとEpicは説明しています。

新機能「Fast Geometry Streaming」や「Nanite Foliage」

このデモは、UE5.6におけるオープンワールド対応の新技術を披露する場でもありました。中でも「Fast Geometry Streaming Plugin」による高速読み込み機構や、「Nanite Foliage」による高密度な植生表現、「ML Deformer」などの最新技術が採用されています。なお、「Nanite Foliage」は次期バージョンUE5.7で正式に提供予定とされています。

シリを中心とした新章が始動

新たな主人公としてのシリ

既に公表済みの通り、『The Witcher 4』ではシリが主人公として登場します。同社のエグゼクティブプロデューサーであるMałgorzata Mitręga氏は、「シリは非常に自然で論理的な選択だった」と述べています。また、「彼女の物語は書籍のサーガから始まっており、主人公としての起用は必然だった」とも語られました。

ゲラルトの物語の継承

本作ではゲラルトは主人公から退いており、これは『The Witcher 3』における彼の物語の完結を受けた措置です。Netflixアニメ作品『The Witcher: Sirens of the Deep』に関連するインタビューで、ゲラルト役の声優Doug Cockle氏も「シリへの移行はとても良い判断」と述べています。

発売時期と今後の展開

発売は2027年以降に

EpicおよびCD Projektは、『The Witcher 4』の発売が2027年以降になると明言しています。これにより、2025年内や2026年のリリースの可能性は否定されており、最短でも2027年とされています。また、業界事情を踏まえると、それ以降にずれ込む可能性もあるとしています。

新三部作の起点として

『The Witcher 4』は、『The Witcher 3』の続編として、新たな三部作の第一作であると説明されています。現時点では続編に関する詳細は明かされていませんが、本作を皮切りに、シリの物語がさらに展開されることが示唆されています。

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