2025年10月2日に発売予定のPlayStation独占タイトル『Ghost of Yōtei(ゴースト・オブ・ヨウテイ)』が、本日7月11日に公開された「State of Play」にて、ついにその全貌を明かしました。
本作は『Ghost of Tsushima』を生んだSuncker Punchが手がける新作アクションアドベンチャーで、舞台は日本最北端・蝦夷地。怨霊と呼ばれる女性・篤(あつ)の復讐の旅が、リアルで壮大なオープンワールドの中で描かれます。
『Ghost of Yōtei』State of Play アーカイブ動画
以下は、本日7月11日午前6時より放送された「『Ghost of Yōtei』State of Play Gameplay Dee Dive」のアーカイブです。ゲームの舞台や主人公・篤の復讐劇、進化した戦闘、自由度の高い探索など、本作の魅力が凝縮された映像となっています。
怨霊と呼ばれる女・篤の物語
本作の主人公・篤は、蝦夷地に暮らしていた一人の女性でした。しかし、羊蹄六人衆と呼ばれる悪党たちによって家族を殺され、すべてを失います。復讐を誓った篤は、本土で16年にわたって修行を積んだのち、怨霊となって帰郷。彼女の存在は、蝦夷地の人々にとって恐れと敬意の対象となります。
復讐の旅は、ただ血で染まるだけのものではありません。彼女の原動力の一つは、在りし日の温かい思い出です。プレイヤーは、ゲーム内でボタン一つで記憶の中の生家に入り込み、篤の子供時代を追体験しながら、彼女の心の傷に寄り添うことができます。
戦闘スタイルの多様性と自由度の高いプレイ
『Ghost of Yōtei』の特徴は、これまでのタイトル以上に「自由度」を重視している点にあります。プレイヤーは刀、槍、鎖鎌、大太刀、二刀など、様々な武器を使い分けることが可能で、敵の種類や戦況に応じて最適な武器を選択することが求められます。
加えて、飛び道具として苦無や焙烙玉、目潰しなどの投擲アイテムも利用可能。篤は侍でも忍者でもない「流浪人」であり、状況に応じてどんな手でも使って勝利を目指します。戦闘の流れは一瞬の判断が生死を分けるため、プレイヤーの技量が試されます。
『Ghost of Yōtei(ゴースト・オブ・ヨウテイ)』主人公の篤が、新たな武器(鎖鎌、槍、二刀、大太刀、火縄銃)を駆使して戦う様子。相手や状況によって武器を使い分けることが攻略の鍵です。 pic.twitter.com/dfnP3PqEtT
— ゲームのはなし (@gamenohanashi) July 10, 2025
新システム「手がかりカード」と進化したオープンワールド体験
『Ghost of Yōtei』では、前作『Ghost of Tsushima』からさらに進化したオープンワールド体験が提供されています。その中核をなすのが、新たに導入された「手がかりシステム」です。このシステムは単なるクエストトラッカーではなく、プレイヤーの意思決定と探索意欲を巧みに刺激する革新的な仕組みとなっています。
手がかりは「情報」と「道しるべ」
本作では、フィールド上のNPCとの会話や敵の尋問、特定のイベントなどを通じて、「鬼」や「狐」などさまざまな敵の存在に関する情報を入手できます。これらの情報は「手がかりカード」として自動的に記録され、プレイヤーの手元に蓄積されていきます。
カードは視覚的にも分かりやすく整理されており、各カードには敵の特徴や関連する地理情報、目的地へのヒントなどが記載されています。プレイヤーはこのカードを使って、どの物語を優先して追うかを自由に選択できるのです。
たとえば、「鬼」に関するカードを入手した場合、火の手の痕跡が残る土地に出向くことで、新たな敵と遭遇し、戦いや探索を通じて新たな技の習得や装備の強化が可能になります。同様に、「狐」に関連する情報をたどれば、雪に覆われた過酷な環境に足を踏み入れ、忍者のような敵と対峙する展開となります。ここでもまた、忍びの技を学ぶ機会が得られるかもしれません。
「どこに行くか」はプレイヤーの選択次第
このシステムの最大の魅力は、「次に何をするか」をプレイヤー自身が選び取れる点です。カードには進行中・完了済・未発見などの状態が表示されており、プレイヤーは自分の進行状況を把握しながら、どの物語を深掘りするかを自在にコントロールできます。
つまり、一本道の指示的な進行ではなく、「自分の興味や目的に基づいて世界を切り拓いていく」感覚が味わえるのです。プレイヤーの選択によって、蝦夷地の捉え方も展開も大きく変化し、まさに“自分だけの旅”が形成されていきます。
手がかりが生み出す探索の深み
このシステムにより、オープンワールド探索の意味合いが大きく変化します。単なる「収集要素探し」や「おつかい的ミッション消化」ではなく、探索そのものが物語性と成長要素を内包するよう設計されています。
また、各手がかりに連動した地域では特有の環境表現や敵のAI、ギミックが用意されており、それぞれの探索体験に独自性がもたらされています。雪原の隠密戦や、山火事跡での混乱した集落の潜入など、舞台ごとの緊張感や没入感は格別です。
成長・収集要素との連動
さらに、手がかりカードを追うことで得られる報酬は、技の習得だけにとどまりません。特定の手がかりを進めることで、新しい装備や護符、武器強化素材、さらには特別なキャラクターとの出会いにもつながります。これにより、プレイヤーは物語と成長要素の両輪で旅を進めていくことになります。
このように『Ghost of Yōtei』の「手がかりカード」システムは、探索・物語・成長を有機的に結びつける、まったく新しい体験をプレイヤーに提供します。蝦夷地の壮大な世界に散りばめられた無数の“手がかり”を、自分自身の意志で読み解きながら、復讐の旅を完成させていく――そんな自由で緻密なゲーム体験が、ここにはあります。
野営と仲間たちとの交流
本作では、前作にあった進行状況メニューを廃し、野営地がその代替機能を果たします。篤は野営地で休息を取ったり、三味線を弾いたり、簡単な料理を作ったりすることができます。また、旅の途中で出会った仲間が野営地に訪れることもあり、武器の強化や新技の習得などが可能になります。
篤は基本的に一匹狼ですが、旅を通じていくつかの重要な人物と出会い、彼らの助けを得ながら旅を続けることになります。中には謎めいた狼のようなキャラクターも登場します。
装備とカスタマイズ
『Ghost of Yōtei』では、蝦夷地の探索を通じて様々な装備品を発見できます。その中には鎧や護符などがあり、自身の戦闘スタイルに合わせて自由に組み合わせることが可能です。
装備は隠密重視、遠距離重視、近接重視など、プレイスタイルに応じた構成が想定されており、どの装備が自分に合っているかを試しながらプレイを進めることができます。
また、本作では装備品の染色によるカスタマイズも可能です。鎧や武器の色を変更することで、戦法だけでなく、見た目のスタイルにも個性を反映させることができます。
アップグレードやリソース管理は、前作のような拠点型ではなく、野営地で行う仕組みに変わっています。篤が各地で設営する野営地には、これまでに出会った仲間たちが訪れるようになり、彼らから武器の強化やリソースの提供を受けることが可能です。これにより、探索中の場所から離れずに装備の強化や準備ができるようになっています。
装備の選択や強化は、戦闘や探索を有利に進めるだけでなく、篤の旅路を自分らしく彩る重要な要素となっています。
映画的体験と音楽
『Ghost of Yōtei』は、映画的な演出にも力を入れています。前作同様、「黒澤モード」に加え、三池崇史監督の作品を彷彿とさせるカメラ演出や、渡辺信一郎監督のLo-Fiトラックを楽しめるモードも搭載。プレイヤーは自分の好みに合わせて、異なる映画的体験を選択できます。
『Ghost of Yōtei(ゴースト・オブ・ヨウテイ)』黒澤モードを踏襲。さらに、『十三人の刺客』三池崇史監督と『サムライチャンプルー』渡辺信一郎監督に敬意を払った2つの新モードも搭載へ。特徴は下記の通り。… pic.twitter.com/rb0EXunTXn
— ゲームのはなし (@gamenohanashi) July 10, 2025
また、音楽も特筆すべき点です。メイン作曲家・乙羽柊満氏が手がけたサウンドは、東洋楽器の繊細さに西洋の広がりを加えた独自の世界観を醸し出しています。
『Ghost of Yōtei』要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | Ghost of Yōtei(ゴースト・オブ・ヨウテイ) |
| 発売日 | 2025年10月2日予定 |
| 対応機種 | PlayStation(詳細未発表) |
| ジャンル | 和風オープンワールドアクション |
| 主人公 | 篤(あつし)──怨霊と呼ばれる流浪人 |
| 舞台 | 日本北部・蝦夷地(現北海道) |
| 特徴 | 手がかりカードシステム/自由な戦闘/野営/仲間との交流/装備カスタマイズ |
| 映画モード | 黒澤明モード/三池崇史モード/渡辺信一郎モード |
| 音楽 | 作曲:乙羽柊満、東洋×西洋の融合サウンド |
| 音声 | 日本語フルボイス+リップシンク対応 |
ゴールドに輝く復讐の美学:PS5® “Ghost of Yōtei” ゴールド リミテッドエディション
『Ghost of Yōtei』のリリースを記念して、PlayStation®5専用の特別モデル「Ghost of Yōtei ゴールド リミテッドエディション」が登場します。本作の世界観と深く結びついた芸術的デザインが、ゲーム機本体とコントローラーに見事に反映された逸品です。
金継ぎから着想を得た、唯一無二の意匠
この限定エディションの最大の特徴は、日本の伝統工芸「金継ぎ」からインスピレーションを受けたデザインにあります。割れたり欠けたりした陶器を漆と金で修復する金継ぎの技法は、不完全さに美を見出す日本独自の美意識を象徴しています。この思想は、家族を失いながらも再生を目指す篤の物語と深く重なり合います。

PS5本体には、中央にそびえる羊蹄山が象徴的に配置され、その周囲には金継ぎ風の筆致が大胆に施されています。また、DualSense® ワイヤレスコントローラーには、篤のシルエットがタッチパッドに描かれ、まるで墨絵のような力強い筆遣いが印象的です。さらに、PSシェイプス(△◯×□)の刻印が本体カバーの裏側とコントローラーにも密かにあしらわれており、細部にまでこだわり抜かれています。

このアートワークはSucker Punchのクリエイティブチームと、ソニー・インタラクティブエンタテインメントのデザインチームが緊密に連携して完成させたものです。ゲームの中核をなす“探索”というテーマを体現するため、篤が地図に手描きで書き込むアイコンや、怨霊としての面頬表現といったビジュアル要素も、デザインに組み込まれています。
同梱内容と予約特典
PlayStation®5 “Ghost of Yōtei” ゴールド リミテッドエディションには、以下の内容が含まれます:
- ディスクドライブ搭載のPS5限定モデル本体
- おそろいのデザインのDualSense ワイヤレスコントローラー
- 『Ghost of Yōtei』スタンダードエディション(ダウンロード版)
- 限定“面頬”装備(ゲーム内)
- 篤および羊蹄六人衆のコンセプトアートをもとにした7種類のPlayStation®Networkアバター
このセットは数量限定で、2025年10月2日(木)に全世界同時発売予定です。予約に関する詳細は、後日PlayStation公式サイトで発表されます。
すでにPS5をお持ちの方へ:カバーとコントローラー単体も販売
現行型のPlayStation®5およびPlayStation®5 Proをお使いの方にも朗報です。本体カバー単体が数量限定で販売され、PS5 ゴールド リミテッドエディションと同じデザインとメーカー刻印が施されています。また、以下のアクセサリも単体購入が可能です:
- DualSense® ワイヤレスコントローラー “Ghost of Yōtei” ゴールド リミテッドエディション
- DualSense® ワイヤレスコントローラー “Ghost of Yōtei” ブラック リミテッドエディション
これらも全国のPlayStation取扱店および主要ECサイトにて順次販売開始される予定です。
情報元:PlayStation.Blog




