バイオハザードシリーズの中でも高い人気を誇る『バイオハザード2』が、アーケード専用のライトガンシューティングゲームとして新たに登場。『バイオハザード2:デッドショット(Resident Evil: Dead Shot)』は、バンダイナムコとカプコンの共同開発により誕生し、現在英国のナムコファンスケープで先行テストが実施されています。
バンダイナムコとカプコンが手がける新作アーケードゲーム
『バイオハザード2:デッドショット』は、2019年に発売された『バイオハザード RE:2』のビジュアルをベースに開発されたオンレール型ライトガンシューティングです。バンダイナムコとカプコンという業界大手2社が協力して手掛けた作品となっています。
現在、英国ロンドン北東部のロムフォードにあるナムコファンスケープでテスト版の稼働が行われています。筐体には赤いネオンライトが施され、レオン、クレア、エイダ・ウォンの画像が描かれたデザインとなっています。IGNが実際にプレイした映像も公開されています。
5エピソード構成のゲーム内容
『デッドショット』では、『バイオハザード RE:2』のストーリーを5つのエピソードに分割して構成されています。現在テスト版では最初の2エピソードがプレイ可能となっており、第1エピソードはプロローグ、第2エピソードは「Hunted」というタイトルが付けられています。
ゲームはレオンとクレアがラクーンシティの街でゾンビに追われながら警察署に避難するシーンから始まります。プレイヤーは協力プレイでゾンビ警官やゾンビ犬と戦いながら、ラクーンシティ警察署内部へと進んでいきます。
操作方法は従来のアーケードライトガンゲームと同様で、リロードする際は銃を画面から離して引き金を引く必要があります。弾薬が切れると自動的にリロードされますが、手動でのリロードの方が素早く行えるシステムとなっています。
また、リーズファンにはおなじみの「Mr.ラクーン」マスコットの収集システムが実装されています。これは従来のアーケードシューティングにあるランキングやリーダーボードシステムに加えられた要素で、プレイヤーのリピート率向上を狙ったものと考えられます。
ヘッドショットの精度に重点を置いたゲームプレイも特徴的で、大量のゾンビを相手にするよりも、正確な射撃技術が求められる設計となっています。これにより、従来のライトガンゲームとは異なる戦略性とスキルが要求されます。
バイオハザードシリーズのアーケード展開の経緯
バイオハザードシリーズのアーケード向け作品としては、過去に『ガンサバイバー』シリーズが展開されました。特に2001年には『ガンサバイバー2 バイオハザード コード:ベロニカ』がアーケード版として稼働していました。
今回の『デッドショット』は、これらの作品以来、20年以上ぶりとなるバイオハザードシリーズの新作アーケードゲームです。シリーズ30周年を迎える2026年を前にしたタイミングでの登場となり、来年2月に発売予定の『バイオハザード:レクイエム』と合わせて、シリーズの新たな展開が続いています。
テスト期間と今後の展開
現在のところ、『バイオハザード2:デッドショット』がナムコファンスケープでどの程度の期間プレイ可能かは明らかにされていません。テスト期間中にバグの修正や調整が行われた後、より広範囲な地域での展開が検討されるとみられています。
日本国内での稼働に関しては公式な発表はありませんが、バンダイナムコとカプコンという日本の企業が共同開発していることから、英国でのテスト結果次第では国内展開の可能性も考えられます。
現在、『バイオハザード2:デッドショット』はロケーションテストの段階にあり、過去の事例を参考にすると、正式なリリースは2026年後半以降になる可能性が高いと予想されています。例えば、バンダイナムコの『ゴールドストームパイレーツ』は2023年のテストから約1年後の2024年末に正式リリースされました。この事例を考慮すると、『デッドショット』も同様のスケジュールを辿る可能性があります。
シリーズ30周年に向けた新たな展開
『バイオハザード2:デッドショット』は、愛され続けるクラシック作品に新たな形でアプローチする試みです。原作のストーリーとキャラクターを活かしながら、アーケードならではのアクション性を重視したゲームプレイにより、既存ファンにとっても新しい体験となっています。
来年の『バイオハザード:レクイエム』でも再びラクーンシティが舞台となることが決定しており、シリーズの原点回帰と新たな挑戦が同時に進行している状況となっています。『デッドショット』の反響次第では、今後のシリーズ展開にも影響を与える可能性があります。
情報元:IGN




