2025年10月3日発売予定の『デジモンストーリー タイムストレンジャー』について、体験版の配信日時が決定しました。PS5/Xbox Series版は9月11日0時、Steam版は9月11日7時から配信開始となります。シリーズ10年ぶりの完全新作を発売前に体験できることになります。本作には450体を超えるデジモンが登場し、8年前と現在を自由に行き来する壮大な時空冒険が展開されます。
体験版の配信スケジュールが決定!
『デジモンストーリー タイムストレンジャー』体験版は、PS5/Xbox Series版が9月11日0時、Steam版が9月11日7時から配信開始されます。体験版では物語冒頭部分をプレイでき、セーブデータは製品版に引き継ぎ可能です。さらに、セントラルタウンを自由に探索できるモードも別途収録されています。
もともと体験版については、プロデューサーの原良輔氏(バンダイナムコエンターテインメント)が複数メディア合同インタビューで「近いうちに配信する計画があります。ぜひご期待ください」とコメントしていました。今回の発表により、体験版の配信日程が正式に明らかになりました。
時空を超える物語と450体を超えるデジモン
現在と8年前を行き来するタイムトラベル
物語の舞台は現在と8年前の世界です。主人公は超常現象を調査する秘密組織のエージェントですが、爆発事故により8年前の世界にタイムスリップしてしまいます。8年後に起こる世界の滅亡を防ぐため、デジモンたちと協力して事件の真相に迫ります。
原良輔氏は時空移動について「最終的にはプレイヤーが自由に過去と現在を行き来できるようになります。ただし、ゲーム序盤はストーリーの進行に合わせて段階的に解放されます」と説明しています。
シリーズ最大級のデジモン陣容
本作には450体を超えるデジモンが登場します。制作チームはアニメ版と公式図鑑のデータを参考資料として、各デジモンの特性(防御型、バランス型、速度型など)に基づいて初期数値を設定し、全体バランスを考慮した微調整を重ねています。
相棒アイギオモンの役割
「アイギオモン」が固定の相棒として基本的にパーティに同行します。このゲストキャラクターは物語進行とともに成長し、アタッチスキル(装備可能な特殊能力)のカスタマイズにも対応します。
4Gamerのインタビューによると、ディレクターの友野祐介氏は「いて嬉しい、いないと寂しい」キャラクターを目指して調整したと述べています。アイギオモンが倒されてもゲームオーバーにはならず、離脱するタイミングはあるものの、任意に外す設定は用意されていません。
進化したバトルと育成システム
現代的なコマンドRPG
戦闘では「デジアタック」による先制攻撃システムを採用。相性最適の攻撃が自動選択され、多くの場合は先制攻撃で敵を撃破できます。複数の敵が残存する場合のみターン制コマンドバトルに移行します。
4Gamerのインタビューによると、クロスアーツ(連携技)とアイテム使用はターンを消費しません。原良輔氏は「主人公がデジモンと一緒に戦っているという一体感を強める意図がある」と説明しています。
スキルアタック使用時には「ストライクプラス」システムが発動。収縮するサークルに合わせてボタンを押すことで追加攻撃が発生し、完璧なタイミングなら2回攻撃やデジモンの性格に応じた特殊効果(デバフ付与、全体回復など)が得られます。
戦闘中に姿を変えるデジモンも複数登場します。例えばアグニモンが技使用後にヴリトラモンに変化するなど、従来の進化画面での切り替えに加えて戦闘中のモードチェンジも可能です。
マップ上でのHP/MP自動回復機能も導入されていますが、原良輔氏は「自動回復があっても難易度が下がるわけではない。特にボス戦は非常に手強く設計されている」と強調しています。
エージェントシステムと育成
「主人公の心の成長がデジモンの強さに紐づく」コンセプトで、エージェントランクがデジモンの進化条件に組み込まれています。メインクエストやサブクエストで得られる「アノマリーポイント」を使用してエージェントスキルを習得します。
重要な点として、エージェントスキルの振り直しはできません。友野氏は「振り直しができない代わりにスキルの効果を尖らせることで、ランクアップ時の驚きや発見を重視した」と説明しています。
デジファームは惑星型に刷新され、大量のデジモンを配置でき、地形変更やオブジェクト配置も自由です。配置デジモンへの給餌による友情度向上、特訓による能力調整、性格変更などが可能で、ボックス内のデジモンにも経験値が配分されます。
合体進化は数値条件に加えて「個性」(性格や成長傾向)も考慮される複雑なシステムですが、エージェントスキルの段階的開放により条件達成が支援される設計です。
キャラクターと新要素
御神楽ミレイと新デジモン
御神楽ミレイは「時の狭間劇場」という時空が不安定な場所におり、幼い姿と通常の姿を行き来します。原良輔氏は立ち位置が「サイバースルゥース」に近いと説明していますが、詳細はネタバレのため明かされていません。
新デジモン「マスターブリンプモン」は、本作の「時間移動」要素から着想を得て「時間経過したブリンプモンがどうなるか」という発想で生まれました。他にも新デジモンは存在しますが、多数ではないとのことです。
テリアモン助手がセントラルタウンに登場しますが、これは特別実装で、他タイトルからのゲスト参戦は基本的にありません。
Nintendo Switch 2対応と開発方針
Nintendo Switch 2対応について原良輔氏は「多くのプレイヤーから要望をいただいており、その方向で積極的に検討している」と前向きな姿勢を示しました。ただし現段階では「既発表の3プラットフォーム(PS5/Xbox Series/PC)での成功が最優先」としています。
友野氏は開発について「キャラゲーに頼らない、遊びごたえのあるゲーム」という原氏のオーダーを受け、「もう1回やったら勝てる」というギリギリのバランス調整を目指したと語っています。
東京ゲームショウ試遊情報
2025年9月25日から28日の東京ゲームショウでは、セントラルタウン探索モードとボス「パロットモン」に挑むチャレンジバトルの2モードが試遊出展されました。
原良輔氏は「今回は『デジモン』シリーズ10年ぶりの完全新作として、長年のファンから新規RPGプレイヤーまで幅広く楽しめる作品になっています」とコメントしています。
出典:游民星空 / 4Gamer.net




