ソニーグループ株式会社が2025年11月11日に発表した2025年度第2四半期決算により、PlayStation 5(PS5)の全世界における累計出荷台数が8,420万台を突破したことが明らかになりました。当四半期(7月~9月)の出荷台数は390万台を記録。ソフトウェア販売も増加しましたが、ゲーム事業の営業利益は一時的な損失が影響し減少しています。
ソニーG&NS部門、Q2は増収減益
ソニーグループが発表した2025年度第2四半期の決算によると、同社のゲーム事業を担うG&NS分野の売上高は、前年同期から416億円増の1兆1,131億円となりました。一方で、営業利益は前年同期の1,388億円から185億円減少し、1,203億円で着地。ハードウェア販売などが寄与し増収を確保する一方、一時的な損失の計上が利益を押し下げる結果となりました。
PS5本体販売、前年同期比1.4倍の390万台を達成
今回の決算により、2025年9月30日時点でのPS5の全世界における累計出荷台数が8,420万台に達したことが明らかになりました。当四半期単体での出荷台数は390万台を記録。これは、前年同期の280万台と比較して110万台の増加となり、比率にして約1.4倍という大幅な伸びを示しています。発売から5年目を迎える中で、ハードウェアの普及がさらに加速していることが数字の上で証明された形です。
ソフトウェア販売も増加、デジタル比率は72%に
プラットフォームの動向はソフトウェア販売にも表れています。当四半期におけるPS4およびPS5向けフルゲームソフトウェアの総販売本数は8,030万本に達し、前年同期の7,610万本を上回りました。中でも、自社制作であるファーストパーティタイトルは630万本を販売し、こちらも前年同期から100万本増加しました。
また、販売されたソフトウェアのうち、ダウンロード版や追加コンテンツなどが占めるデジタル販売の比率は72%となりました。これは前年同期の70%から2ポイント上昇しており、デジタルへの販売シフトが継続していることを示しています。
Bungie関連の減損などが利益を圧迫
増収を達成しながらも営業減益となった主な要因として、資料では複数の特別損失が挙げられています。特に、2022年に買収したゲーム開発会社Bungie(バンジー)に関連し、「『Destiny 2』に関連する無形資産等の一部に対する減損」として315億円の損失を計上したことが、利益に大きく影響しました。
一方で、プラットフォーム全体のユーザー基盤を示す月間アクティブユーザー数(MAU)は、2025年9月末時点で1億1900万人となりました。前年の同じ時期と比較すると300万人増加したものの、前期末の1億2300万人からは400万人の減少となりました。
最新作『Ghost of Yōtei』は発売32日で330万本を突破
決算期間外の最新情報として、10月2日に発売されたPlayStation Studiosの新作『Ghost of Yōtei』の実績も明らかにされました。同作は発売からわずか32日後の11月2日時点で、全世界の累計実売本数が330万本を突破しています。




