『Bloodborne』推定世界売上900万本超え それでも続編もリマスターもいまだ公式発表なし

Bloodborne-9m-copies_251123

海外メディアの報道によると、PlayStationが生んだゴシックホラーの傑作『Bloodborne(ブラッドボーン)』の世界累計売上が、ついに900万本の大台を突破したと推定されることがわかりました。

本作は、シングルプレイを主体としつつ協力プレイや侵入といったオンライン要素も備えた、高難易度アクションRPGです。ライブサービス型ではないPS4専用ゲームが、発売から10年以上が経った今も売れ続けているのは、かなり異例のロングセラーと言えます。一方でファンの間では、「これほど売れているのに、なぜソニーは動かないのか?」という、もはや恒例となった嘆きの声も再燃しています。

スポンサーリンク

根拠は市場調査会社「Alinea Analytics」の最新データ

この数字の根拠となっているのは、市場調査会社 Alinea Analytics のアナリスト、Rhys Elliott氏 がニュースレターで公開した最新の分析データです。

この推計は、2023年末に発生した Insomniac Games へのサイバー攻撃で流出した SIE 内部の経営資料と比較して導かれたものでもあります。当時、その資料によって本作の累計実売数が約750万本(2022年初頭時点)であることが判明していましたが、Elliott氏のデータではそこからさらに150万本増え、推定で900万本を超えたと見られています。

このデータは信用できるのか?

ここで重要になるのが、情報源であるRhys Elliott氏の信頼性です。 彼は長年にわたりゲーム業界の市場動向を分析してきたプロフェッショナルのアナリストであり、Alinea Analyticsもゲーム市場の推計を専門としています。

通常、こうした推計はプレイヤートラッキングデータや販売データなどを複合的に組み合わせた独自のモデルで算出されます。公式発表ではないためあくまで「推定値」ではありますが、業界のトレンドを捉えてきた彼の実績を鑑みると、この「900万本」という数字は比較的現実的な推計であると考えられます。

『ELDEN RING』発売後、半年で40万本増

なぜ、発売からこれほど時間が経った作品が売れ続けているのでしょうか?

Elliott氏のデータによると、同じくフロム・ソフトウェアが手掛けた『ELDEN RING(エルデンリング)』が発売された後の6ヶ月間で、『Bloodborne』はさらに約40万本を伸ばしたとされています。

エルデンリングをきっかけにフロム作品にハマったプレイヤーが、PlayStation Hitsなどで安価に購入できる本作へ流入したと見る向きもあるようです。傑作は時代を超えて評価されるという、まさに生きた証拠と言えるでしょう。

それでも来ない「60fpsパッチ」と「PC版」

しかし、この輝かしい数字は、長年のファンにとっては「啓蒙」が高まりすぎて発狂しそうな事実でもあります。

今回の報道でも無慈悲な現状は変わりません。 「これほどの人気にもかかわらず、続編、リマスター、あるいはPC移植について、公式にはいまだ何も発表されていない」

推定で900万本を売り上げ、PS5世代になっても多くのユーザーに愛されているにもかかわらず、本作はいまだに30fpsの呪縛に囚われたままです。 PC版への移植や、PS5向けのリマスター(あるいは60fps対応パッチ)を望む声は、SNSやフォーラムで絶えることがありません。様々な「噂」や「憶測」は飛び交っていますが、ソニーからの具体的なプロジェクトの公表はなく、沈黙を保ったままです。

我々はただ、狩り続けるしかないのか

10年経っても売れ続ける『Bloodborne』。 今回示された「900万本」という数字が、ソニーとフロム・ソフトウェアを動かすための十分な「血の遺志」となることを祈るばかりです。

少なくとも現時点では、リメイクの噂は公式情報ではありません。私たちにできることは、時折セールで安くなったヤーナムへの招待状を友人に送りつけ、新たな狩人を沼に引きずり込むことくらいのようです。

狩人様、今夜も良い狩りを。

出典

タイトルとURLをコピーしました