『サイバーパンク2077』3500万本突破、CDPRの主要収入源に。販売ペースは『ウィッチャー3』超え

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CD Projektは最新の決算報告で、オープンワールドRPG『サイバーパンク2077』の累計販売本数が3500万本を突破したと発表しました。発売からの同期間で比較すると、同社の代表作である『ウィッチャー3 ワイルドハント』を上回る販売ペースを記録しています。

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発売から4年、苦境を乗り越えた商業的成功

『サイバーパンク2077』は2020年後半の発売当初、多くの技術的な問題を抱え、訴訟や規制当局による調査、さらには時価総額が75%以上下落するなど、深刻な事態に直面しました。

しかし、その後の度重なるアップデートと改善により評価は劇的に好転。今回の3500万本という販売記録は、本作が困難な状況から大きく回復したことを示すマイルストーンと言えます。

販売ペースは『ウィッチャー3』超え、CDPRの新たな収益の柱に

累計販売本数では、金字塔である『ウィッチャー3』の6000万本にまだ及ばないものの、その販売ペースは非常に力強いものがあります。CD ProjektのCFO、Piotr Nielubowicz氏は「『ウィッチャー3』が同期間で達成できた結果よりも優れたものです」と述べ、本作の勢いを強調しました。

この好調な売上を後押ししているのが、近年の多角的なプラットフォーム展開です。Nintendo Switch 2版やMac版、さらにPlayStation Plusでの提供が、売上をさらに押し上げています。

これらの展開は、大型拡張コンテンツ『サイバーパンク2077:仮初めの自由』のPlayStation版の売上にも好影響を与えており、本作が今やCD Projektの「主要な収入源」となっていることが明かされました。

利益は前年比約2.5倍、大型DLC発売年に匹敵する業績

こうした好調を背景に、CD Projekt全体の業績も大きく改善しています。同社の純利益は1億9300万ズウォティ(約5300万ドル)に達し、前年同期比で約2.5倍という大幅な伸びを記録しました。

特筆すべきは、この利益水準が、大型拡張コンテンツ『サイバーパンク2077:仮初の自由』が発売され大きな収益を上げた2023年に匹敵するものである点です。大型拡張のない年であっても、本作が収益面で大きく貢献していることを示しています。

かつての苦境を思えば、これは大きな転換と言えるでしょう。『ウィッチャー3』のゲラルトはまだ先を走っていますが、ナイトシティのVがその背中を猛追していることは間違いありません。

出典

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