スクウェア・エニックスの新作JRPG『オクトパストラベラー0』の海外レビューが2025年12月3日に解禁されました。Metacriticには28件のレビューが集まり、平均スコアは84点(Generally Favorable)を記録(※25/12/04 6:10現在)。100点の満点評価も2媒体から出ています。本記事では、どこが評価され、どこに懸念が示されているのかを整理します。なお、今回参照したレビューはいずれもPS5版に基づいています。
海外レビュー解禁とメタスコア84の現状
12月4日の発売を前に、海外メディアのレビューが公開されました。Metacriticでは28媒体のスコアが集計され、平均84点という結果になっています。「Generally Favorable(おおむね好評)」の評価帯です。
スコアの内訳を見ると、Noisy PixelとSaudi Gamerが100点の満点を付けたほか、90点台も複数出ています。一方で70点台にとどまるレビューもありますが、70点を下回る評価は1件もありません。Noisy Pixelは「史上最高のRPGの一つ」と評し、満点の理由としてストーリーテリングとゲームプレイの完成度を挙げています。
「近年屈指のJRPG」とされた物語と戦闘の強み
物語とキャラクターへの評価
Final Weaponは本作の物語を「シリーズで最も一貫性がある」「近年で最高クラスのJRPG」と評しています。Digital Chumpsも「今年のベストJRPGの一つ」と述べています。
物語のトーンについては「ダークで妥協がない」「成熟した作品」との声もあります。「すべてがしっくりくるまで少し時間がかかる」という指摘もありますが、ストーリーや戦闘を「マスタークラス」と高く評価するレビューも見られます。
戦闘システムと村再建の評価
戦闘面では、シリーズ伝統のブレイク&ブーストシステムに加え、前衛4人+後衛4人の8人パーティ制が導入されました。「シリーズ最高の戦闘システム」「戦略の選択肢が大きく広がった」と評価するレビューもあります。一方で、8人パーティ制によって難易度がやや下がったとの指摘もあります。
新要素の村再建(タウンビルド)については「意外なほど中毒性がある」との声がある一方、「基本的なシステムにとどまる」との指摘もあり、評価は分かれています。
弱点として挙がるポイントとシリーズ内での立ち位置
高評価の一方で、複数のレビューが共通して挙げる懸念点もあります。代表的なものはボリュームとテンポの問題です。Critical Hitsは「60時間以上かかったが、正直4分の1から5分の1は短くできたはず」と述べています。序盤のスローペースや戦闘の繰り返し感を指摘する声も複数あります。
また、本作がスマホ向けRPG『大陸の覇者』を再構築した作品であることから、「モバイルゲームの骨格が残っている」という指摘もあります。Everyeye.itは「モバイル版からの移植という限界が見える」と評しています。BGMの多くが過去作からの再利用である点や、スペイン語・ドイツ語・イタリア語などのローカライズがないことも、一部のレビューで減点要因になっています。
それでも、シリーズ内での評価は高いものがあります。「シリーズ最高作」「決定版」「入門編に最適」といった評価が複数のレビューで見られます。Saudi Gamerに至っては「2024年のFF7リバース以降、スクウェア・エニックスが送り出した作品の中で最高」とまで述べています。




