『FF7リメイク』三部作でエアリスの英語版声優を務めるブリアナ・ホワイト氏が、Xで問題提起を行いました。ホワイト氏は、キャラクターの性的な二次創作を声優に直接タグ付けする行為について「これは同意の問題だ」と訴えています。別の声優の投稿をきっかけにホワイト氏が問題提起を行い、ファンとの間でやり取りに発展しました。
「タグ付けは同意の問題」ホワイト氏の訴え
ホワイト氏は2020年の『FF7リメイク』以降、エアリス役として三部作で起用されています。そのホワイト氏がこのほどXで「キャラクターの性的な二次創作で声優をタグ付けするのは、もうやめにしませんか」と呼びかけました。SNSでタグ付けされると本人に通知が届くため、声優側が避けようとしても目に入ってしまいます。ホワイト氏はこれを「同意の問題です」と表現しています。
この発言のきっかけは、別の声優の投稿でした。その声優が自身のキャラクターの成人向けファンフィクションを発見したことを投稿し、ホワイト氏がこれを見て問題提起を行ったかたちです。ホワイト氏自身も日常的にそうしたコンテンツが目に入ると述べています。
一部のファンからは「その声優は自分で検索して見つけたのでは」との指摘がありました。これに対しホワイト氏は「わかりました、皆さんの意見は聞きました。主張自体は変わりませんが、彼女の件は別です」と応じました。きっかけとなったケースは認めつつも、タグ付け行為への問題提起は維持する姿勢です。
ホワイト氏は「声優がSNSでキャラクターを愛するファンと交流したいと思っても、一部の心ない人たちのせいで台無しになるのは本当に残念です」とも述べています。同氏は性的な二次創作を自ら避けるようにしていると語る一方、今回の投稿では二次創作そのものを否定する発言はしていません。
「公式に見せない」日本の暗黙ルールとの共通点
日本の二次創作文化にも、似たような暗黙のマナーが存在します。「検索避け」「公式アカウントへのタグ付け回避」「作者や声優への直接共有を避ける」といった配慮は、ファンコミュニティで広く共有されてきました。
こうしたマナーが存在する背景には、ホワイト氏が指摘したのと同じ構造があります。問題提起の本質は「嫌なら見るな」という話ではなく、「見せつけられる側に選択権がない」という点です。これは海外の声優に限った話ではなく、日本でも共通する論点といえます。




